麻生太郎首相は23日の衆院海賊・テロ対策特別委員会で、谷内正太郎政府代表(前外務事務次官)が毎日新聞のインタビューで北方領土問題を巡って「(4島ではなく)3.5島返還でもいい」と発言したことについて、「外務事務次官として交渉をやってきて、4島の帰属が一番の問題ということは前提にしてしゃべっていると思う」と述べ、4島の日本帰属を確認する政府方針の枠内であるとの考えを示した。そのうえで、2月の日露首脳会談で「帰属の問題がはっきりすれば、後は(返還の時期など)柔軟に考えられるという話はしている」と語った。長島昭久氏(民主)の質問に答えた。【犬飼直幸】
毎日新聞 2009年4月23日 19時54分