【新型インフル】健康質問票１６０人分回収漏れ　バンコク便

　新型インフルエンザ問題で、厚生労働省は２日、タイ・バンコク発成田空港着の全日空・タイ航空共同便の乗員乗客１６０人から、健康状態などを聞く質問票を回収できなかったと発表した。検疫所職員の連携体制のミスが原因という。

　今後、全日空から乗客名簿を取り寄せ、未回収の乗客に個別連絡する予定。

　厚労省によると、共同便が到着した８時２０分の時間帯に、別の航空機６機の到着が集中したため、共同便の回収を行う予定だった職員が別の回収場所に支援に向かった。その間に、共同便は到着したが、職員が戻ってこれなかったため回収できなかったという。

　共同便には乗員乗客計１６１人が搭乗。到着後、回収場所にいた乗客１人からは回収できたという。同便からの連絡では、乗員乗客に有症者はいなかったという。

　同省は、「航空会社への協力を呼びかけるとともに、職員の増員を含め、早急に善後策を考えていく」としている。

　厚労省では４月２８日から、新型インフルエンザの水際対策の一環として、成田など国内空港の到着全便の入国者に対し、健康状態質問票への記入を頼み、回収を行っている。