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7人から一気に1000人感染か 新型インフル、米高校

2009年5月2日19時22分

写真:新型の豚インフルエンザの集団感染の起きたニューヨーク市クイーンズ地区の高校=AP。4月27日以降、同校は休校になっている新型の豚インフルエンザの集団感染の起きたニューヨーク市クイーンズ地区の高校=AP。4月27日以降、同校は休校になっている

 【ニューヨーク=田中光】メキシコに行ったのは7人だけなのに、新型の豚インフルエンザウイルスへの感染が疑われているのは千人以上――。ニューヨーク市内の高校での集団感染をめぐり、市の保健当局が1日、こんな調査結果を発表した。症状はいずれも軽いとされるが、短時間で多くの人に感染していた可能性がうかがわれる。

 この高校は、クイーンズ地区にあり、生徒数は2700人。カトリック系の私立高校として全米でも最大規模を誇る。市によると、1日までに市内で感染が確認された49人のうち、47人がこの高校の関係者だった。

 市が高校の生徒・教員やその家族にアンケートしたところ、75%から回答があり、4月にインフルエンザ様の症状を訴えたのは千人を超えたという。

 一方、症状が出た人たちの中でメキシコに旅行したのは生徒6人、教員1人の計7人だけだった。高校の関係者以外であまり感染者は確認されていない。同校は4月27日から休校を続けているが、全員が回復に向かっており、4日にも再開する可能性があるという。

 市は全員が同様の症状を訴えていることから、ほとんどが新型インフルエンザへの感染とみているが、「検査すればするほど感染は確認できるものの、意味がない」。今後は、高校の関係者以外への感染をいかに防ぐかに力を注いでいくという。

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