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内容量をこっそり削減、ロッテ製菓に非難の声(下)

◆オリオン、ヘテは値上げせず

 ロッテ製菓の説明に対し、業界関係者は「あきれて物が言えない」と話す。ある食品会社社長は「製菓業界ビッグ4のうち、ロッテ製菓はほかの3社の営業利益、最終利益の合計より規模が大きい。他社ならいざ知らず、ロッテ製菓のコメントとは思えない」と話した。ロッテ製菓は昨年、1兆2447億ウォン(約960億円)を売り上げ、営業利益896億ウォン(約69億円)、最終利益1780億ウォン(約137億円)を上げていた。

 海外子会社まで含めても、営業利益は699億ウォン(約54億円)、最終利益は1728億ウォン(約133億円)で大きな差はない。これに対し、2位のオリオンは昨年290億ウォン(約22億円)の赤字を出した。3位のヘテ製菓、4位のクラウン製菓の最終利益は合計30億ウォン(約2億3000万円)で、ロッテ製菓とは比較にならない。ある製菓会社の関係者は「われわれは消費者と苦痛を分かち合う意味で、昨年下期から価格を凍結している。最近3年間で6000億ウォン(約463億円)近い最終利益を残したロッテ製菓は、不況期に消費者を無視した」と指摘した。

◆消費者を無視する行為

 消費者保護院や市民団体も事実上の値上げに批判的だ。消費者保護院は「極めて非道徳的な態度で、製菓業界トップというロッテ製菓の品格に見合わない行為だ」と批判した。消費者のための市民の集いのソン・ボギョン理事も、「国内5大企業グループに属する企業が消費者を愚弄するレベルを超え、無視する行為に及んだ。制度的な規制は難しいため、こうした情報を消費者に積極的に知らせるしかない」と話した。

ソン・ドンフン記者

キム・ジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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