舛添厚労相「ワクチンは豚インフルを優先したい」
4月27日10時46分配信 産経新聞
豚インフルエンザ問題で、舛添要一厚生労働相は27日、厚労省内の電話相談窓口を視察後に記者会見し、ワクチンの製造について「メーカーの製造ラインの制約もあり、一気に(季節性と豚インフルエンザの)全部はできない。季節性を中止してでも、豚インフルエンザを優先したい」と述べ、豚インフルエンザウイルス株を入手次第、ワクチン製造に着手する方針を示した。
[イラストでチェック]豚から新型インフルエンザ発生への仕組み 季節性インフルエンザのワクチン製造は毎年6月ごろ、次のシーズンに流行するウイルスを予想して製造を開始する。そのため、豚インフルエンザのワクチン製造が、今冬の季節性インフルエンザのワクチン供給に影響を及ぼす可能性もある。 また、舛添厚労相は世界保健機関(WHO)に職員を派遣していることも明らかにし、「正確な情報の収集に全力を挙げている。新しい情報が入ったら必ず公表するので、正確な情報に基づいて行動してほしい」と呼びかけた。 政府の対応については「検疫強化など水際作戦を行い、日本にウイルスを入れないことに全力をあげる」と説明。国民に対しても「外から帰ったら手洗いやうがいをする、感染地域への渡航については是非を検討するなど、政府と国民が一体となってこの危機に打ち勝たなければいけない」と呼びかけた。 これまで予想していた鳥でなく豚のインフルエンザが広がったことについては「発生源が鳥であれ豚であれ対策は変わらない。仮にWHOが(警戒レベルを)フェーズ4に上げても、行動計画はそのまま使える。万全の体制を取っている」とした。 【関連記事】 ・ 豚インフルで閣僚会合 麻生首相「警戒を強化すべき事態」 ・ 豚インフルってナニ? 食べてもOK、ワクチンは… ・ 帰国者3人が体調不良 豚インフル相談窓口 ・ 豚インフル拡大懸念 鳥に重点…「想定外」困惑 ・ 28日に再びWHO緊急委 豚インフル警戒水準引き上げ焦点 |
最終更新:4月27日11時14分
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