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新型インフル:推定患者と同機で入国の3人にも症状(上)

疾病管理本部の対応定まらず

 28日に新型インフルエンザに感染したと推定される患者が最初に確認されたのに続き、28日から29日にかけ、感染が疑われる患者がさらに16人、確認された。こうした中、感染拡大対策に責任を持つ疾病管理本部が感染事例に関する情報を迅速に公開しなかったことから、同本部の対応をめぐっても、不安が広まっている。

◆同じ飛行機からさらに3人が

 疾病管理本部は29日、「メキシコと米国から入国した16人がせきや鼻水、発熱などの症状を訴えた。これを受けて現在、精密検査を行っている」と発表した。28日には5人が同じような症状を訴え、29日午後6時にはさらに11人が追加された。

 感染が疑われる患者とは、メキシコや米国など、新型インフルエンザ発生地域から韓国入国後に症状が現れたケースを指し、推定患者とは、感染が疑われる患者に対して検査を行った結果、感染の可能性が高いと判断された場合のことを意味している。

 とりわけこのうち3人は、28日に推定患者とされた女性Aさん(51)と同じ飛行機に搭乗していたことが確認され、二次感染の可能性についても現在、慎重に確認作業が行われている。なお3人は機内で、Aさんから半径2メートル以内には座っていなかったことが確認された。

 疾病管理本部伝染病予防センターの全柄律(チョン・ビョンユル)センター長は、「Aさんと同じ飛行機に搭乗していた337人のうち、155人には異常がないことが確認できた。追跡が不可能な141人を除く35人については現在、調査中だ」と説明した。

キム・ギョンファ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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