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体のサイズ調節する分子、やせ型糖尿病に関与か
【バイオ】発信:2009/03/13(金) 11:53:22
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東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センターの宮崎徹・教授らは、からだの大きさを調節する分子が、耐糖能の制御にも重要な役割を果たしていることを発見した。日本人に多く見られる痩せ型糖尿病の原因遺伝子の一つかもしれないという。
糖の代謝とそれを司るインスリンの感受性は、多くの重要な分子によって調節されている。宮崎教授らは、それらを総合的に制御する可能性のある分子を新しく発見した。
この分子はDEDDといい、近年、宮崎教授のグループが、細胞とからだの大きさを調節するキーになる分子として発表していたもの。DEDDノックアウトマウスでは、インスリンを分泌するランゲルハンス島の細胞の大きさが極端に小さくなり、高濃度の糖を与えた後のインスリンの分泌が損なわれ、耐糖能異常を呈する。
2型糖尿病は肥満に伴って発生するが、日本人には痩せ型糖尿病といい、体も小柄でインスリンの分泌量も少ない患者がみられる。DEDDは、こうしたタイプの糖尿病の原因遺伝子の一つとなっているかもしれない。(科学、2月27日号2面)
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