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元大リーガー・カンセコが格闘家デビュー

 スーパーハルクトーナメントに参戦する(左から)崔、カンセコ、サップ、ミノワマン、ムサシ、ハント、ソクジュ、ノルキヤ(ミノワマン以外はパネル)=東京・白金台の八芳園
 スーパーハルクトーナメントに参戦する(左から)崔、カンセコ、サップ、ミノワマン、ムサシ、ハント、ソクジュ、ノルキヤ(ミノワマン以外はパネル)=東京・白金台の八芳園

 アスレチックス在籍時の1988年に、大リーグ史上初めて同一シーズン40本塁打&40盗塁の偉業を達成したホセ・カンセコ(44)=米国=が、「DREAM・9」(5月26日、横浜アリーナ)で崔洪万(28)=韓国=を相手に格闘家デビュー戦を行うことが30日、都内で大会主催のFEGより発表された。新設された無差別級トーナメントの1回戦として行われ、当日はボクシングWBC世界フライ級王者・内藤大助(34)=宮田=の中国・上海での防衛戦とTBS系で二元中継される。

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 総合格闘技史上最大の転向劇だ。プロレス界では故ジャイアント馬場さんがあまりにも有名で、1試合だけなら元巨人のクロマティがハッスル、大リーグ最多安打記録のピート・ローズがWWEに参戦。立ち技のK-1には元ロッテ・立川隆史が挑んだが、かつて大リーグでこれほどの実績を残した大物が格闘技に転向した例はなかった。

 デビューの舞台は崔やボブ・サップといった知名度の高い“怪物”や、01年K-1ワールドGP王者マーク・ハント、初代DREAMミドル級王者ゲガール・ムサシら実力者が国と階級を超えて参戦する新設の世界超人選手権「スーパーハルクトーナメント」だ。

 カンセコは20年前からムエタイの練習を積み、08年7月と09年1月には有名人によるセレブリティー・ボクシングに出場。格闘技には興味があった。DREAM参戦も3カ月前にカンセコ側から「そんなトーナメントをオレなしでなぜ開催できるんだ?」と打診したもので、1週間前に合意。野球のグローブをオープンフィンガーグローブに替えた44歳のオールド・ルーキーには敷居が高すぎるが、「総合でも歴史に名を残す偉業を達成したい。オレのパワーを甘く見ない方がいいぜ」と優勝予告したという。

 波瀾(はらん)万丈の人生だった。91年には離婚で30億円もの慰謝料を支払い、引退後は自身を含む大リーガーの禁止薬物使用や歌手マドンナとの不倫を暴露した自伝を出版。違法薬物の使用で逮捕もされた。

 再生のリングでは、身長218センチの“韓流大巨人”と激突。3カ月前から米ロサンゼルスで総合の練習を開始した。打席同様、四角いジャングルでも強打を見せるか!?

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