2009年5月2日9時55分
ペレ氏(左)と、予定地を訪れた評価委=AP
16年夏季五輪招致を東京などと争うリオデジャネイロを現地調査中の国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会は1日、開閉会式とサッカーの会場となるマラカナン競技場や市西部に建設する五輪公園予定地などを視察した。
南米サッカーの聖地と称されるマラカナン競技場で、評価委はサッカーの王様ペレ氏に迎えられた。サインボールを贈られたムータワキル委員長が「ペレのサインよ」と興奮気味に話す一幕もあった。ペレ氏は「リオだけでなくブラジル、さらに南米全体にとって重要な招致であることを説明した」と話した。
評価委は途中で2班に分かれて会場を視察した。招致委員会のヌズマン会長は「天候にも恵まれ、すべて時間通りにうまくできた。質問があまり出なかったのは、視察が成功したからだろう」と述べた。
シカゴ、東京に続く3都市目の訪問だった評価委は2日に調査を終えて、ムータワキル委員長らが記者会見する。5日から最終訪問地のマドリードを現地調査する。(リオデジャネイロ=共同)