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大阪市幹部「WTC、五輪招致前につぶせなかった」

2009年4月28日

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 2次破綻(はたん)した大阪市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)に関する市の調査で、WTCにかかわった当時の市幹部が「五輪招致前で破綻させられなかった」「再建計画は民間ではあり得ない」などと語り、WTCに対する市の対応のまずさを自ら認めていたことがわかった。

 朝日新聞の情報公開請求で担当幹部ら11人のメモが明らかになった。それよると、00年に着任した旧市長室の元部長は1次破綻(03年)前の状況を「五輪招致失敗が絶対に許されない状況で、破綻させられなかった」と説明した。

 当時、市は08年夏季五輪の招致活動中で、00年にはIOC理事会で正式立候補都市に選ばれた。元部長は「(WTCが)危ないことは皆が知っていたが、表立っては言われていなかった。招致結果が出る(01年7月)までは、というのが基本認識だったのではないか。あうんの呼吸だった」と語った。

 また、2次破綻に至る前の対応にも疑問の声が上がった。元部長は98年に市が321億円を支援するとした再建策を「ひどい内容。収入も家賃も上がっていく計画で相当無理があった」と酷評。04年の特定調停で残債の返済期間が40年と長期になった点は「一般的ではなかった。民間ではあり得ない」とした。

 2次破綻の原因について同室の元室長は「WTCがダメになったのは大阪市に一貫性がないから」と述べ、別の元課長も「見通しが甘かったと言われればそれまで」などと市の無責任な姿勢を認めた。

 調査はWTCの特定調停への経緯と責任の所在を明確にするために実施。平松邦夫市長は3月末に報告書を示し、「特定調停はやむを得ない。担当者の責任を問うのは難しい」との認識を示していた。(島脇健史)

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