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about mimi
こんにちは mimiという名前でブログを書いています。 本業は洋服。 今はパリ郊外に住んでいて、webのフォトアルバムもあるのでこちらもぜひ見てね! http://photozou.jp/ photo/top/210053 |
パリは自由で楽しく あたたかい [2009-01-22 22:00 by mimi_couturiere] パリで追いかけっこ [2009-01-15 20:00 by mimi_couturiere] Hyatt Regency Paris [2009-01-05 22:00 by mimi_couturiere] aiちゃんと再会&美術館めぐり [2009-01-04 22:00 by mimi_couturiere] ムッシュ イトーとのdiner [2009-01-03 23:00 by mimi_couturiere] Bonjour courbevoie ! [2009-01-02 15:00 by mimi_couturiere] Bonne annee [2009-01-01 15:00 by mimi_couturiere]
パリに来て思う。 ただ道を歩いて、日常的な買い物をするだけの日も、楽しくて心が温かくなるのを。 パリでは通りすがりの警察官がウインクしてくれたり、買い物の時にお店の人が楽しい対応をしてくれる。 そのちょっとしたやり取りがとても嬉しい。 それは、私が外国人で観光気分だからかもしれないけれど。 だけどこの日はしみじみ思った。 よく、パリのエスプリとか言ったり、パリに憧れたり、パリの人や物が素敵に見えたりする。 どうしてパリはそうみえるのか、私なりの答えが、少しだけ見つかった気がする。 それはとても単純な事なんだけど、 大切なのは「自由な心」と「日常を楽しむ事」なんだと私は思う。 パリの人がおしゃれにみえるのは心が自由だからだと思う。 実際のところは知らないけど、私の目にはそう映る。 そして、計算され尽くされた美しい街並み、贅を尽くした建築物、世界最大のルーヴル美術館。カフェ。そんなパリの街そのものの影響も絶対にあるはず。 道を歩いてたくさんの人とすれ違うと、おしゃれな人たちは好きな服を楽しんで着ているのがわかる。 服を選ぶ時の軸がトレンドではなく、自分が着たくて似合うと思って選んだ服だから、とっても似合っているし、その人の魅力がさらに引き出されてより一層素敵に見えるんだと思う。 やっぱりトレンドだってあるけど、踊らされているのではなく楽しんでいる感じ。 実際インタビューとかしたわけじゃないけど、なんだかそんな感じが伝わってくる。だから私の勘違いって可能性もあるけど。 きっと自分自身が自由だから他人にも寛容な気がするし、だから一層好きな服を楽しんで着れる環境なんじゃないかなって思う。 日本にいると、トレンドってなんだろうって時々とても嫌になっていた。 似合う服を着るのが一番いいと思うし、だからってトレンドを無視するのも逆行するのも違うと思う。時代の空気を感じる事は楽しい事だと思うし。 きっとトレンドは自分のスタイルにその時期のスパイスとして楽しんで取り入れるくらいが素敵なんじゃないかしら。 同じような物を大量に作ってこそコストを抑えられて利益が出たり、それがトレンドだからマストアイテムだと出版業界が消費者をあおり、東京の街を歩けば似たような服を着た人とたくさんすれ違う。 そしてみんな飽きる頃には次のトレンドが用意されている。 私はそういうサイクルになんだか疲れてしまっていた。 色々考えると頭の中まで固くなっていた。 本当に似合う好きな服を大切に着ればいいんだと思う。 だけどそんな事言っていたら、成り立たない商売もあるだろうし。 私は洋服が大好きなのに、何が自分に似合って、何が着たいのかもすっかりわからなくなってしまっていた。 そんな私にパリの街は「もっと力を抜いて、あなたは あなただけなんだから、あなたらしく楽しめばいいんだよ」と語りかけてくるよう。 それは、私がこのパリで闘っていないからかもしれないけれど。 パリを目指した一番の理由は、きっと自由になりたかったんだと思う。 そこでもう一度洋服を楽しんで、自由な気持ちで服を作りたい。 私が好きだからこれでいいの、心からそう開き直りたい。 私にとってのパリは、なんでも入っている宝箱。 本物の宝石も、おもちゃの指輪も、よくわからないガラスのかけらも、古い手紙も、ギャグ漫画も、愛も裏切りも臭くてきたないゴミすらも入っている感じ。 物乞いもいるし、犬の糞はすごいし、変な人も怪しい人もたくさんいるけど人間味があって温かい。 古い宝箱のふたを開けると音楽が流れ、ほのかに光り輝く不思議な魔法にかかってしまう。 私はパリに来れて本当に良かった! 一年前の私はパリ行きが実現できるかどうかとても不安だった。 当時の私は仕事の他にパリ資金のためにバイトもして、語学学校に行こうかどうかも悩んでいたし、自己紹介すらフランス語でできなかった。 そんな自分に、教えてあげたい。 たくさんの人に助けられて、応援してもらって 夢が叶ったよって。 そして私のフランス生活は続く。 そして確実に終わりが来る。 笑顔で帰国できるかは、これからにかかっている。 この写真はメトロの車両内でサックスを吹く男性。なかなか素敵なジャズだったので2ユーロ渡そうとしたら「5ユーロちょうだい」だって!図々しい! 一瞬困った顔したら「冗談だよ〜」と去って行った。 1月22日のフォトアルバム この日のフォトアルバムは、翌日から行くコートダジュールへのおやつをたくさん撮っています。
今日は朝から語学学校、そして仕事のお遣いで生地屋さんがたくさんある街、モンマルトルへ行きました。 学校は朝8時からの授業なのですが、まだ夜明け前…。外は暗いし寒いけど、夜明け前の空の色が美しくて、早起きして良かった!そんな気持ちになります。 学校のあるヴィクトルユゴー駅の所はロータリーになっていて、そこから放射状に道が分かれています。つまり、必ずどこからかは朝焼けも夕焼けも見える。そして凱旋門が見える道もあります。 パリの西側にあるヴィクトルユゴー駅から、北側にあるアンヴェールという駅まで、メトロの2番線に乗って移動。目的地はアンヴェールから歩いてすぐのモンマルトルです。 この移動中、びっくりしたのは、メトロの中でカラオケを歌いだした人がいた事です! メトロのホームや通路じゃなく、車両の中で、です。アンプとマイク持参で軽く挨拶をしたかと思えばマイクを使って大声で歌いだしたので驚きです。 こういうのは無視に限る!とわかっていながら、こっそりパチリ…と写真を撮ったら目が合ってばれてしまいました。 あまりのうるささに次の駅で隣の車両に移ったのですが、さらに次の駅で、カラオケ男が私の乗ってる車両まで追いかけて来たのです! 「やあやあまた会ったね!金をくれ♪」と手を差し出してきたので、(写真を撮った私が悪いのですが)「勝手に聞かされたカラオケにお金払わないよ〜」と思いつつ次の駅でまた隣の車両に避難。 ふ〜、これで安心…と思ったら、また次の駅で私の車両にカラオケ男登場!私の顔を見るなり「やあ!」と言ってまた歌いだしました。 更に次の駅では三つくらい離れた車両に避難しましたが、アンヴェーの駅まで遠かった。。。 でもなかなか面白かったです。 さて、アンヴェールの駅でメトロを降り、地上にでると「モンマルトル日和」と言いたいくらいの気持ちいいお天気! 駅からサクレクール聖堂へ向かう緩やかな坂道には、生地屋さんやお土産屋さんそしてサンドイッチなどの軽食屋さんが並んでいます。1年前に初めてパリを訪れた時、私はこの近くのホテルで1週間過ごしたのでなんだか懐かしい。「ただいま、モンマルトル!」そう言いたい気分! モンマルトルは生地の卸問屋が集まる街、そしてたくさんの画家が過ごした街、あとはアメリの舞台としても有名ですね。近くにはピガールという歌舞伎町のような夜の街や、アラブ人街もあるので治安が悪いとは言われているけど、ちょっと下町っぽい雰囲気のこの街が私は大好きなのです。 サンピエール広場から見えるメリーゴランド、そしてサクレクール聖堂に嬉しさがこみ上げてくる。 青い空に広いサクレクール聖堂が映えてホントにキレイ! (そう、だから「モンマルトル日和」と言いたいお天気なのです^^) 近くの生地屋さんで仕事のお遣いを済ませてから丘の上へ。 (生地屋さんにはかわいい生地がたくさんあって、これはまた後日ゆっくり見る事にします) 大好きなサクレクール聖堂前から眺めるパリ。 冬のパリは、太陽がそんなに高くまで上がりません。 だからか、真昼でも影が長く、夕暮れに近い日差しで、光がとてもきれいに感じます。 午後の早い時間に訪れたモンマルトルですが、長くのびる影が、何気ないこの景色を胸に響かせる…と思うのは、私だけでしょうか? 聖堂前の階段や芝生にはたくさんの人々がくつろぎ、サンドイッチを食べたり、ぼんやりしたり、恋人たちが抱き合ってキスしたり…あやしい商売の人やしつこいミサンガ売り、大道芸人がいたりもしますが、こんな天気のいい日には平和って平穏ってこういうことかななんて思います。 そんなモンマルトルだって戦時中はユダヤ人が強制連行されたり、遠くのガザ地区で罪のない人がたくさん殺されているけれど。。。 この芝生の上でくつろげる幸せを世界中の人が分かち合えたらいいのに! 1月15日のフォトアルバム
今日は年が明けて最初の月曜日。 フランスでは日本のように長期のお正月はなく、1月2日からは平日。 フランスに着くなりいきなり風邪で倒れ、まだまだ日本気分を引きずっている私も、いい加減重い腰を上げて動き始めました。 まずは午前中から語学学校の申し込み 地図を片手に学校を探し、なんとかたどり着いたものの、どうやって中に入っていいのかわからない。 フランスでは扉の向こうに入るのには暗証番号が必要なんです。 初めて訪ねる学校の暗証番号なんて知らないので、扉の前でしばらく立ち往生。 運良く話しかけやすい感じの女の子が学校に入ろうと扉を開けたので、私も便乗して入らせてもらいました。 後から聞くと、この扉に暗証番号はなかったそう。 人が多く出入りするような場所では暗証番号のボタンが入り口に設置されていても、「PORTE(扉)」のボタンを押すだけで解錠になる扉があるようです。 無事申し込みをして、私は週2回、午前中のみの入門コースと、オプションでシネマを観ながら言葉を学ぶコースを受ける事にしました。 携帯電話 プリペイド式の携帯電話を購入。 なんて言って、何を買えばいいのか かなり困りました。そもそもプリペイド式携帯の仕組みがいまいちわからなかったり。 とりあえず一番安い機種をなんとか購入。ちなみに29ユーロです。ダサイです。そしてオモチャみたい。 そして買ったはいいものの、中身はもちろんフランス語。どう使えばいいのか全くわからない。 この日記を書いている今は2月下旬。 私はこの携帯でしばらく苦労する事になります。 購入して一ヶ月以上経っても留守電が聞けなかったり(説明のアンアウンスがフランス語なので、ホントわかんないんです!)、チャージしたつもりが失敗して、またチャージし直してお金を損したり、色々。 だけど、海外で日本の携帯を使うと受信にすら料金がかかり、電話代がかなり高くつくので、このプリペイド携帯は買って正解でした♪ スタージュの初顔合わせ ところで、私はワーキングホリデーというビザでフランスに来ています。 年齢制限のあるこのビザを取るには、最後のチャンスの年でした。 "フランスに暮らして働いてみたい"と思って渡仏前から勤務先を色々探し、スタージュという研修の立場で私を雇ってくれる方を見つけ、この日はその初顔合わせです。 私の勤務先は毛皮のオートクチュールサロン。 ジヴァンシーやシャネルなど高級メゾンと同じ最高品質の毛皮を使い、オートクチュールレースでもワンピースを作る事もあります。 3ヶ月間のスタージュという立場なので、実はお給料がもらえないのですが(涙)、ちゃんと良い素材を使っているメゾンでスタージュができる事に感謝して、経験が財産と思って頑張ります。 Hyatt Regency Paris オーナーとの待ち合わせ場所はHyatt Regency Parisのラウンジ。 朝からみぞれが降ってとても寒かったこの日、暖炉の近くの席に座りました。 このラウンジは和テイストのとってもモダンな空間! 黒とゴールドを基調として、そこにヨーロッパの文化と東洋の文化が心地よいバランスで混ざり合っている。 鉄の急須や、漆を連想させる艶のある黒。 色彩、ラグジュアリー感、クールさ…。 異文化ミックスがすっきりとモダンにまとまっているのは、この空間にあるものがこの三つのどれかに当てはまり、統一性があるからかしら?と思いました。 ホテルのラウンジだし、おのぼりさん丸出しにするのが嫌で、ちゃんと写真を撮ってこなかった事を後悔! ホントに素敵な空間でした。 シャンゼリゼ 帰り道、シャンゼリゼを通りました。 私が言うまでもなく、ここのイルミネーションはホントにきれい! これからやっと、本格的に始まる私のフランス生活。 このイルミネーションは今までもこれからも変わらず輝く当たり前の景色の一つ。 だけどそれすらも、見るものには、プレゼントでももらったかのような嬉しい気持ちをくれる。 これからの日々、がんばろう、そう思って見つめたイルミネーションでした。 1月5日のフォトアルバム
PARISで再会! 小学校の時のクラスメイトaiちゃんと、パリで再会しました! 1年半ぶりの再会。まさかパリで待ち合わせする日が来るなんて、子供の頃は思いもしなかった。 パリでの素敵すぎる再会も嬉しいけれど、aiちゃんとの事を考えるとき、一度は連絡先も何もわからなくなってもこうして再会を果たす事ができる、縁がこうして続いていく事に感謝したい気分になります。 待ち合わせ場所はロダン美術館。その後ケ・ブランリー美術館にも行き、二人で美術館巡りをしました。 この日は第一日曜日。パリでは第一日曜日は観覧料が無料の美術館がいくつもあります。 また、曜日によって夜遅くまで開いていたり、ある時間以降は観覧料が安くなったり、無料だったり、と、美術館という場所に人々が足を運びやすく、そして開放されている印象があります。 また、日本と違い写真撮影が可能な美術館も多いのも嬉しい。私も色々撮って来ました(^^)♪ ロダン美術館 最寄り駅のVarenneはホームにもロダンの彫刻!気分が盛り上がります。 美術館になっている建物はロダンが1908年から1917年に亡くなるまで過ごした18世紀の邸宅「ピロン館」で、庭園も美しい。 この日はものすごく寒かったので、屋外に展示されている彫刻がなんだか寒さに耐えているように見えかわいそうになるくらい。 あまりの寒さに庭園まで見る気分にはなれなかったけど、花が咲いていない冬でも美しさを感じる庭園は、花の咲く頃にもう一度訪れたい場所の一つです。 ロダンの作品をブロンズとマーブルの二つに分けてしまうのは単純すぎるかもしれないけど、個人的感想として、ブロンズの作品は筋肉の強さ、悲しみ、苦痛などが重く伝わってくるものが多いと思いました。 一方マーブルの作品は滑らかさや優しさ、安堵感などが伝わってくるものが多いと思いました。自然光に照らされた表面が輝いて素材の美しさにも感動! この二つの手はまるで優しく抱き合う二人のよう。 光を通すくらい薄く削られたマーブルの素材感も素敵。 そして驚いたのは花子という日本人をモデルにした彫刻。しかも、この表情。。。 思わず笑ってしまったけど、同じ日本人女性として、この顔が彫刻となってしまうのはちょっと悲しい。。。 美術館ではそんな事を思ったのだけど、調べてみると花子さんは女優。 ロダンは、花子が舞台で演じた「死を察したその目つき」を再現することで、かえって生命というものを表現できると考え、それでモデルになったという。 ケ・ブランリー美術館 次は、古い邸宅を使ったロダン美術館とは対照的なケ・ブランリー美術館へ。 まずは美術館の外にある「垂直の庭」 館内では企画展で日本の民芸の展示を観て来ました。 柳宗悦や棟方志功など、東京の世田谷にある日本民芸館の所蔵品が多く展示されているようでしたが、トゥーマッチ過ぎる日本民芸館での展示より、パリのこの新しい美術館とでは同じ物も目に映る印象がまるで違い、すごくモダンな感じ! 海外で日本の展示を観るっていうのも、日本に居た時では気づかない良さを再発見できて面白いなと思いました。 民芸以外だと、北方民族系の展示(正確にわかってなくすみません!)も観て来たのですが、やっぱり展示がユニーク。 実は、1年前にこの美術館を初めて訪れた時、印象はかなり悪かったのです。 自然光が入る美術館は光に癒されると同時に、ガラスケースに光が反射し展示物が観えにくい、という欠点もあります。 今回は日が暮れてから観に行ったので、その欠点は気にならなく、モダンな印象が残りました。 久々の再会、そして美術館巡りで楽しい一日となりました(^^) 1月4日のフォトアルバム 二つの美術館、そしてその間にあるアンヴァリッド前の公園の様子など。
この日は嬉しい夜だった! 私と同じくワーホリでフランスに来ているムッシュ イトーとパリで再会したのです。 再会といっても、今まで会ったのも2、3回くらい。私より一足早くフランスに旅立った彼ですが、東京ではなかなかゆっくりお話しする機会がなかったのと出発前に会えなかったのが残念だと思っていました。 その彼との念願の再会です。 せっかくパリを目指してフランスに来たのに、風邪でほとんどを部屋で過ごしていた私ですが、フランスに着いてから、この日は初めてパリまで出ました。 cuisinier(料理人)としてフランス料理の修業に来ている彼に、お店も何もかもすっかりおまかせして、予約から通訳までしてもらい、ちゃっかりごちそうにまでなってしまいました。 連れて行ってもらったお店はとっても粋で、おいしくて、お店の人もなんだかかっこいい。年齢層も幅広くとっても賑わっていて人気のビストロのようです。 この日は写真撮影は控えていたから撮ってませんが盛りつけも素敵でした。 ココナッツを使ったdessert(デザート)をシェアしながら「ここのココおいしいから食べてみて!」って言った私のつまらない発言以外はホントに素敵な夜でした。 志高いムッシュ イトーとの会話はとても楽しく心地よい。 私も私らしい道を、私なりに進んで行こう。 そう思った夜。私のパリの始まり。 大変紳士的なムッシュ イトーに心を込めてありがとう。 Merci beaucoup!!! 1月3日のフォトアルバム(食材や日用品ばかり載ってますが…)
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