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【静岡】

《茶況》 県内茶1キロ平均単価3359円 静岡茶市場

2009年4月26日

商談がまとまり、手合わせする買い手(左)と売り手(右)ら=静岡市葵区の静岡茶市場で

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 静岡市葵区の静岡茶市場に25日、県内茶は約6万キロ入荷した。雨で品質が低下する前に良品を確保しようと買い気が高まり、売れ足は早かった。1キロ当たり平均単価は前日比326円安(9%安)の3359円。同茶市場は「もちあい気味の展開」とみていた。

 同茶市場によると、4000円台と5000円台、それに1万円前後の特上品を物色する買い手が目立った。また、価格の差が大きく、県内茶でも1000円台突入が見られた。

 静岡地区は生産の進み具合が約1割。主産地では工場のほぼ半数が稼働している。生育時期が中間に当たる産地が初荷を持ち込む段階だ。清水地区も進ちょく率は1割。主産地は出始めたばかり。

 沼津、富士地区は出荷を例年より早めている。JA職員は「相場の下げ方が大きいので、早めの対応が必要。みる芽(若芽)感を確保したい」と話した。

 早場所は最盛期。その一つ、清水有度は前年同期比で数量が1割減、単価1割安で推移している。 (松本利幸)

 袋井・森 森町は4658キロが上場し、高値8000円、安値3520円、平均5412円だった。

 掛川・小笠 掛川茶市場は上場口数が増え、生産はいちだんと高まっている。取引は一時的に厳しい場面もみられた。上場は62口3万7792キロ、高値7800円、安値2800円、平均4317円だった。25日までの累計出回り量は9万199キロとなった。

 島田・金谷 雨で摘採を見送った農家がほとんど。初倉辺りでは半分ほど摘採が終わった。

 川根 朝晩の冷え込みもあり、芽伸びがいまひとつの所も。奥では雨に期待の声も。

 牧之原 産地問屋は消費地に向け新茶のPRに余念がない。

 藤枝 藤枝茶流通センターに25日、新茶は約1万4000キロ入荷。1キロ当たり5000円台と4000円台の売れ足が早かった。手摘みも好調。3000円台は仕入れ意欲が鈍かった。

 ▽静岡茶市場(県内6万キロ、県外5万6000キロ。キロ・円)

県内平均 3359

県外平均 1793

小 島  7500  2500

両河内  7200  2500

有 度  3900  2000

美 和 11000  2780

藁 科  5000  2200

しづはた 7200  2500

玉 川  9000  2500

磐田袋井 5100  2100

天竜北遠 5800  3000

   ◇

高 知  4000  1300

佐 賀  2100  1400

宮 崎  3600   900

鹿児島  3000   900

 ▽静岡市葵区製茶あっせん所(約25万キロ、キロ・円)

清 水  3500  3200

長 田  2000前後

御前崎・地頭方 2900中心

坂 部  3700  2600

磐 田  2800  2700

初 倉  3200中心

勝間田  3700  3600

小 笠  4000  2300

菊 川  4200  3500

榛 南  3200  2200

榛 原  3500  2000

 ▽鹿児島県茶市場(せん茶約15万3000キロ。キロ・円)

平均   1757

高値安値 9630   483

 

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