田川市議会議会運営委員会(星野一広委員長)は28日、正副議長選に絡む臨時会を5月11日に開くことを申し合わせた。議員の一部が原口秋良議長に文書で申し入れていた、正副議長選前に立候補者による所信表明の場を設ける議案を協議したが、継続審議となった。今後、各会派で意見を集約し、臨時会直前に開く議運で結論を出す方針。
所信表明の提案は、正副議長の立候補者に議会運営の方法など考えを議員や市民の前で話してもらい、開かれた議会を目指すことが目的。
同市議会は議会内の申し合わせで正副議長の任期は2年。今年は任期切れの年に当たる。申し入れは27日、議員5人が行った。
申し入れ書などによると、「現行の正副議長の選出方法では、誰がどういう考えで役職に就きたいのかなど選挙前に分かりにくい」と指摘。市民から見て分かりやすい仕組みに改善することが必要で、立候補制を導入し、立候補者が所信表明をする機会を求めている。
同委員会では、委員から賛成と反対の両意見が出たために、それぞれの会派に持ち帰り意見を出し合い、再度検討することを決めた。星野委員長は「議員の幅広い意見を求めることが必要で、早急に決めることはできないと考えた」と話している。
九州内では、佐賀市議会がすでにこのような取り組みを実施している。
=2009/04/29付 西日本新聞朝刊=