丸紅はブラジルの穀物大手と提携し、現地で直接調達した大豆など穀物を日本や中国に供給する。港湾などの物流設備にも共同投資する。丸紅は中国の国家食糧備蓄を管理する政府系企業と提携済み。大量消費国の日中向けの供給網を持つ強みを生かして南米など輸出国の穀物大手との協力を拡大し、米カーギルなど穀物メジャーに頼らず安定して調達・供給できるようにする。
ブラジルの穀物最大手、アマーギ(マトグロッソ州)と包括提携に向けた合意書を締結した。現地農家からの大豆調達量は2010年に100万トン規模とする予定。一部の農家では丸紅の技術指導で日本市場に合った非遺伝子組み換え大豆を生産してもらう。また、農地や港湾などに集荷・貯蔵設備を建設し、アジア向けの輸出拡大に備える。投資額は50億―60億円となる見込み。(07:00)