新型インフル:韓国国内で感染が早まる可能性も
韓国初の二次感染に懸念
韓国で初めて、メキシコなど危険地域に渡航していない人から新型インフルエンザの推定患者が発生した。これは、新型インフルエンザの感染が国内で急速に広まっている可能性が高いことを意味している。二次感染者と推定される65才の女性は、メキシコなど危険地域には行っていなかった。この女性は先月26日、仁川国際空港を通じて帰国した韓国初の推定患者(51)の女性を車で迎えに行き、宿舎である共同施設で28日まで共に過ごしたという。
この60代女性が「推定患者」と正式に認定されれば、韓国では初の人間同士の接触による二次感染事例となる。疾病管理本部の李鍾求(イ・ジョング)本部長は「人間同士の接触で感染患者が発生するというのは、感染が早まっている証拠だ」と述べた。
疾病管理本部によると、この日までに新型インフルエンザへの感染が疑われると申告したのは41人。このうち「推定患者」(感染の可能性は高いが、最終的な判断は下されていない患者)が一人、調査・検査が行われているのが16人で、残りの24人は検査の結果、陰性と診断された。問題の60代女性は、検査中の16人の一人だ。
調査・検査対象の16人のうち、60代女性を除く15人に関してはメキシコ、米国カリフォルニアなどの危険地域に渡航したか、あるいは渡航先の追跡調査の結果が出ていない。韓国で二次感染の疑いが明らかになったのは、韓国政府による新型インフルエンザへの初期の対応に問題があったことも示唆している。
保健福祉家族部の全在姫(チョン・ジェヒ)長官はこの日行われた会見で、「追加の患者発生がないため、国家災難段階を“注意”のまま維持する」と述べた。「注意」とは海外で発生した新型の伝染病が国内に蔓延しつつある段階を意味し、それが徐々に広まれば「警戒」、全国的に広まれば「深刻」へとレベルが上がる。
こうした中、メキシコに工場や支店を置く韓国企業も新型インフルエンザへの対策を強化している。ポスコは30日、駐在員の家族全員を帰国させた。メキシコシティにある事務所や鉄鋼加工センターがあるプエブラ、サンルイスポトシ州などに住む社員の家族のうち、7家族20人がこの日午前中にメキシコシティを出発し、米国ロサンゼルスを経て韓国に向かった、とポスコは明らかにした。
曺中植(チョ・ジュンシク)記者
キム・ミンチョル記者
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