ジャーナリストは、取材相手や協力者に被害が及ぶ場合、取材源を明かしてはならない。国内外のジャーナリストで最後まで黙秘したため、刑務所に収監された例もあり。当時、毎日新聞社記者の西山太吉は、外務省事務の蓮見喜久子の協力を得て、佐藤栄作政権下における沖縄返還機密文書をスクープしたが、協力者が判明する発表の仕方をしたため、犠牲者を出した。草薙厚子は、「僕はパパを殺すことにきめた」(講談社)の記載内容に対し、その後問題となり、取材源の医師名を明かしたため、医師が有罪に。前者は昔の話で、西山はそれ相当の責任を負ったが、後者は無責任にも生き延びている。草薙はジャーナリストの資格なし。筆を折るべきだ。
軍事評論家の神浦元彰氏は、北朝鮮が核実験を実施した際、テレビニュースの中で、「トンネル内にプルトニウムが少しでも残っていたら大変なことになる」とコメント。しかし、ウランやプルトニウムには臨界量という物理量があって、それ以下の量になると、核分裂連鎖反応は、停止。プルトニウムの臨界量は数kg。わずかな量のプルトニウムが燃焼して爆発エネルギーに寄与し、9割くらいは、未燃焼のまま。臨界量のプルトニウムはわずかの燃焼分を支える縁の下の力持ち。神浦氏の解説は不思議の国の出来事。彼は素人。
米科学アカデミーは、1994年、「すべての核物質から核兵器が製造できる」と宣言しましたが、それは、核不拡散政策を遵守する政治的意図であり、科学的根拠は、何ひとつなく、その証拠に、今日、兵器級ウランないし兵器級プルトニウム以外に、製造・実戦配備例が一例もなし。致命的要因は熱設計。素人は米科学アカデミーの政治的意図を鵜呑みにしている。
いまの原水爆の中性子源にはポロニウム210は利用されていない。米国は、マンハッタン計画直後の半世紀前から、すでに、"ブースター方式"に変更。専門家は、皆、そのことを知っていた。それにもかかわらず、時代錯誤した素人は、ひとり、いまでもポロニウム210が利用されていると主張。調査してみたら、核の専門家でなく、世の中に出回っている啓蒙書の解説程度の素人。
マスコミは、特に、週刊誌や月刊誌は、話を面白く、あるいは、ショッキングな内容にするため、様々な手口を利用。四半世紀前、米国から、「大学生でも原爆が出来る」なるショッキングなニュースが発せられた。実際には、記者の質問に専門家が、「出来るかもしれないし、出来ないかもしれない」と答えたところ、後者を削除し、「出来る」とまとめたため。北朝鮮には、曲がりなりにも、原子炉を設計できるだけの核技術が存在するにもかかわらず、核実験に失敗。そのことから、国家が関与しても失敗することも有り、いわんや、いくら優秀な大学生でも、適正な設計など、できるはずがない。それらしきまがい物のポンチ絵程度しか描けまい。ある程度の核知識を有するテロ集団とて同様。