東京都板橋区に建設中のペットの火葬施設により有害な煙や悪臭が排出されるとして、周辺住民の弁護士が1日、施設の経営者を相手取り建設差し止めを求め東京地裁に仮処分申請したことを明らかにした。申請は4月30日付。弁護士によると、同種施設を巡るトラブルが全国的に相次いでいるが、法的措置を取るのは珍しい。
申し立てたのは住民や近くに勤務する19人。申請書などによると、施設は同区で「さかうえペット霊園」を経営する事業者が同区前野町3に建設中。住宅密集地で、隣接地に老人ホームや住宅がある。住民側は、硫黄酸化物などを含む有毒な煙や悪臭が発生して、健康被害をもたらすと主張している。【伊藤一郎】
▽施設経営者の弁護士の話 区の了解を得て、区の指導の下で建設を進めており、法的に問題はない。
毎日新聞 2009年5月1日 13時22分(最終更新 5月1日 14時45分)