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豚インフル:首相、検疫強化など「水際対策」の徹底を指示

 麻生太郎首相は26日午前、メキシコと米国で人への感染が拡大している豚インフルエンザ問題で、伊藤哲朗内閣危機管理監を首相公邸に呼び、情報収集と国民への情報提供と安全の確保、帰国・入国者への検疫を強化する「水際対策」の徹底を指示した。政府は同日、官邸の危機管理センターに設置していた情報連絡室を官邸連絡室に格上げした。

 首相は伊藤危機管理監に「国民の安全と安心を確保し、国際的な連携も密にしてほしい」と指示した。

 麻生首相は26日夕、記者団に対し、「少々手間がかかっても、(感染の)自覚症状がない人もいっぱい入ってくるので、成田などで水際作戦できちんとやるよう指示した。今のところでは安心安全第一に対応しなくてはいけないと思っている」と話した。

 また政府は26日午前、同センターで、厚生労働省や外務省など10省庁の局長級による緊急会合を開いた。世界保健機関(WHO)が「国際的な公衆衛生上の緊急事態に該当する」との認識を示したのを受け、日本としても警戒や監視を強化していくことを確認した。

 国民に冷静な対応を求めることや、在外公館のメーリングリストを活用した在外邦人への情報提供▽空港における広報、検疫・入国審査の強化▽国内での発生に備えた保健・医療関係者間での情報共有--を進めることも決めた。

 政府は27日午前、全閣僚出席の対策会合を開き、対処方針を確認する。【坂口裕彦、念佛明奈】

毎日新聞 2009年4月26日 18時44分(最終更新 4月26日 19時29分)

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