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深大寺そばJASマーク違反容疑、島田製粉を家宅捜索

2009年4月30日21時5分

 東京都調布市の名産「深大寺そば」をめぐり、勝手にJASマークを付けた乾めん類を販売したとして、警視庁は30日、三鷹市新川の製粉会社「島田製粉」(島田信隆社長)本社などをJAS法違反容疑で家宅捜索し、関係者から事情を聴いた。農林水産省も同社を同容疑で同庁に刑事告発したと発表した。

 同庁生活経済課によると、同社は07年12月〜今年2月、登録認定機関の認定を受けていないのにもかかわらず、勝手にJASマークを付け、都内の小売店を通じ、消費者に「深大寺そば」名称の乾めんを販売した疑いがある。

 農水省の調査では、同期間の販売量は5商品計約4.3トン(5839袋)。調布市内などのそば屋や土産物屋で売られていたという。

 また同社には、そばに使った材料の重量比が、実際は小麦粉のほうが多いのに、そば粉を先に記したシールを付け、同法の品質表示基準に違反した疑いもある。実際は、そば粉は3割程度しか入っていなかったという。

 深大寺そばは、調布市深大寺元町5丁目にある深大寺の門前町で、江戸初期から名物として親しまれている。

 農水省に2月、情報提供があり、東京都と連携して調査し、同社を口頭で指導。商品は4月中に同社が自主回収したという。刑事告発は4月28日。民間信用調査会社によると、島田製粉は63年設立。07年10月決算期で約2億円の売り上げがある。

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