【ブリュッセル1日共同】オランダ王室の宮殿がある東部アペルドールンで30日、ベアトリックス女王ら王族が乗ったパレード中のバスに車を衝突させようとして、群衆を殺傷した男について、捜査当局は殺人、傷害、王族に対する殺傷未遂などの容疑で捜査を開始した。負傷者13人のうち1人が死亡し、死者は計5人になった。 男は38歳のオランダ人。地元メディアによると、最近、失業し、住居からの退去を通告されていたという。 男が乗った車は進入禁止のバリケードを壊し、女王らのバスに突進。沿道の人々を殺傷し、石像の土台に衝突して止まった。男は重傷を負い、病院に搬送された。 この日はユリアナ前女王の誕生日を記念する休日で「女王祭り」のパレードが毎年、行われている。各地に掲げられていた国旗は半旗に変わり、ベアトリックス女王は「お祝いの日が深い悲しみの日になってしまった」と述べた。 |