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“治外法権”終焉?北野誠「裏ネタ暴露降板」の波紋

高須基仁・人たらしの極意

 タレントの北野誠が、関西ローカルラジオ番組「誠のサイキック青年団」(朝日放送)と関連イベントで「不適切な発言」をしたという理由で、テレビとラジオのすべてのレギュラー番組を降板。無期限謹慎となり、28日、涙の謝罪会見を開いた。

 北野は1993年にも、山本リンダのヘアヌード写真集について、「全身整形で、サイボーグみたい」と言い放ち、リンダの逆鱗にふれ、謝罪会見を行った。

 それから16年。再び謝罪会見に臨んだ北野と電話で話した。

 北野は少しだけセイセイした様子で、何が「不適切」だったのかは「今は言えない」と明かさなかったが、私が「いつか“こんにゃろう”の気分で、何か一緒にしようよ」と言うと、「そうですね」と力強く答えた。

 「私は静岡放送の番組でガンバルよ。アナタの考え方には賛成だ」と言うと、少しだけ笑った。北野の涙は、悔し涙だったに違いない。復帰にはラジオがいいと思う。

 ところで、2000年に入ったころから、在京各局のワイドショーの芸能リポーターたちは「東京のワイドショーでは芸能の本質と真実を伝えにくい」と、こぞって関西のテレビ局にそれぞれ芸能コーナーを設け、まさに言いたい放題の時代が10年近く続いていた。

 しかし、今春の改編で発言の過激さを売り物にしていた暴露トーク番組は関西から消えた。

 当の私だって、数年前まで週に1回、大阪の番組にレギュラー出演していたこともあった。しかし、「ウソ八百、真っ赤なウソのオンパレードはダメ!!」と、1年ほどたって、自主降板した。

 「大阪だから、東京の芸能界の怖い人は見ていないから」が常套句の芸能リポーターたちは、大阪の生放送にこだわり、関西のスポーツ紙の芸能記者まで登場させ、一大「関西芸能情報軍団」が序々に形作られた。

 テレビにとどまらず、ネーム入りの公開トークイベントは大盛況で、お笑い芸人までもが参加。イベントは商業的なショーと化し、本業以上に「出稼ぎリポーター」の収入は増えたはずだ。

 タレント化したリポーターは本来の「リポート」(報告)を忘れ、いつの間にやら、テレビでも、芸能人の熱愛と別離の情報を匿名で暴露するようになった。

 が、ネタはことごとく大はずれで、視聴者のヒンシュクを買い出したのは昨年の秋ごろからか。

 出稼ぎリポーターの大攻勢の中、関西に地盤を置き、過激さが売りモノの北野は「負けてなるものか!!」と、ラジオと関連公開イベントで、東京の怖い人のヨタ話を大暴露し、リスナーはもう飽き飽きしているのに、人気を維持しようとした。その結果、レギュラーはすべて消えた。

 建前上は覇道の「過激」を装う出稼ぎリポーターは、本音は臆病で、大手筋、本道にはヨイショと迎合だった。

 誰がチクリをしたか知らないが、今や大阪情報は東京の芸能界へは筒抜けだ。

 大阪で芸能ウワサ話が“治外法権”だった時代は終わった。どうする!? 言いたい放題の出稼ぎリポーター!!(出版プロデューサー)

 ■高須基仁の“百花繚乱”独り言=http://plaza.rakuten.co.jp/takasumotoji

ZAKZAK 2009/04/30

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