WHOは、30日、新型インフルエンザの警戒レベルを、1段階引き上げ、「フェーズ5」としました。こうした中、県内でも、各保健所で、医療機関を交えた対策会議が開かれるなど、感染者の発生などに備え、準備が進められています。このうち、延岡保健所で開かれた対策会議には、県や延岡市、それに市内の医療機関などの担当者、約20人が出席し、今後の対応などを話し合いました。会議では、県民に対して、正しい情報提供を行っていくことを確認したほか、医療体制については、迅速な診断と搬送を行うため、今後、さらに具体的な協議を続けることになりました。(県延岡保健所・日高良雄所長)「国内でいつ新型インフルエンザの患者が発生するか分からないので、それに備えて、具体的な入院対応機関はどこ、あるいは外来対応はどこという事を今後つめていきたい」一方、県内の医療機関も、患者が発生した場合に備え、受け入れ態勢を整えています。県内で、新型インフルエンザの感染の疑いがある患者が、確認された場合は、県立宮崎病院など、県内に7か所設置される予定の「発熱外来」で、受け入れることになります。指定された発熱外来では、感染の拡大を防ぐため、一般外来とは、隔離されたルートで、患者を受け入れます。そして、ウイルスが外にもれないよう、気圧が管理された専用の病室で、医師が、防護服を着用した上で、患者を診察することになっています。(県立宮崎病院・上田章副院長)「今まである程度、いろいろ勉強なり、訓練なりやってきましたので、たんたんと、しっかりとやっていきたいと思います。」県立宮崎病院では、「感染の疑いのある人は、まず、発熱相談センターに連絡してから病院を訪れて欲しい」と話しています。また、日南市の油津漁業無線局では、遠洋マグロ漁船などに、新型インフルエンザに関する情報提供を行っています。(無線局・呼びかけ)「警戒レベルもフェーズ5に引き上げられています。各船においては充分注意するよう、また国外に入出港する船舶は特に注意をお願いします」ほとんどの遠洋マグロ漁船は、途中、アメリカのサイパンに寄港するということで、漁業無線局では、今後も、船員たちに最新の情報を提供しながら、注意を呼びかけることにしています。(県油津漁業無線局次席・春田光利さん)「サイパンを経由して日本に帰るので、豚インフルエンザの可能性もある、周知をして各船にも警戒するようにしている」
国道220号線の改良事業が一時凍結された問題で、東国原知事が、30日、現地を視察しました。視察の中で、東国原知事は、「数ヶ月で凍結が解除されるのでは」と述べ、工事が、早期に、再開されるとの認識を示しました。この問題は、道路整備の費用対効果が小さいとして、国土交通省が、宮崎市と日南市を結ぶ、国道220号線改良事業などの一時凍結を発表したものです。東国原知事は、30日、去年9月に台風の影響で土砂が崩落した、日南市の国道220号線の現場を視察。国交省側から、復旧工事の進捗具合などについて説明を受けました。この中で、知事は、「土砂崩落のたびに復旧工事をやるくらいなら、バイパスを通したほうが金銭的にも無駄がないのでは」と述べた上で、工事の凍結解除について、次のように見通しを示しました。(東国原知事)「予測なんですけど、大臣との折衝、話の中で数ヶ月以内には、凍結解除になるのかなと私が判断した。予想した。それで解除されなかったら、またきちんと要望しに行かないといけないでしょうね。」昨年度、通行止めの回数が6回にのぼり、地元住民から、長年に渡って強く整備を求められてきた、国道220号線。工事の凍結を解除するかどうかは、今後、専門家らでつくる国土交通省の委員会が、事業継続の妥当性を審議し、判断することになっています。
県の官製談合事件をめぐる裁判です。前の知事、安藤被告への贈賄などの罪に問われ、1審で実刑判決を受けた設計会社の元社長、二本木由文被告に対する、控訴審の初公判が開かれました。東京のヤマト設計の元社長、二本木由文被告は、安藤被告に、入札で便宜を図るよう依頼し、その報酬として、安藤被告の政治指南役だった元国会議員秘書に、現金を贈った罪などで、1審で懲役2年4か月の実刑判決をうけましたが、判決を不服として、控訴していました。福岡高裁宮崎支部で開かれた控訴審の初公判で、弁護側は、改めて、二本木被告が安藤被告に対し、ヤマト設計が受注できるよう要請した事実はないと、贈賄について、無罪を主張しました。
一ツ葉有料道路の料金所で、通行料金を徴収していた契約社員が、その一部を着服していたことが分かりました。県道路公社の発表によりますと、料金を着服していたのは、公社の業務委託先に勤める、50代の男性契約社員です。この男性は、一ツ葉有料道路南線の料金所で、3月から4月にかけて、ドライバーから徴収した通行料金、あわせて1万1000円を着服しました。この男性は、タバコ代などの小遣い欲しさにやったと認めていて、すでに全額返済しています。この男性は、委託先の会社を解雇されています。
5月10日の母の日を前に、都城市のショッピングセンターでは、お母さんの似顔絵を集めた作品展が開かれています。都城市のイオンモールミエル都城駅前で開かれている作品展には、都城地域の保育園や幼稚園に通う園児らが描いた、お母さんの似顔絵、約1400点が展示されています。作品は、水彩の絵の具やクレヨンを使ったものをはじめ、毛糸で髪の毛を表現したものなど、子供たちの感性があふれています。中には、カーネーションをかたどった色紙が添えられたものや、手書きで「ありがとう」と書かれた作品もあり、子供たちの、お母さんへの感謝の気持ちが伝わってきます。「母の日児童画展」は、都城市のイオンモールミエル都城駅前で、5月10日まで開かれています。
都城市の畑では、酪農家が植えたポピーが見ごろとなり、色とりどりの花々が咲き誇っています。ポピーが咲いているのは、都城市野々美谷町の県道沿いの畑で、都城ホルスタインクラブに所属する酪農家、西浩二さんが、地域の人たちに喜んでもらおうと、毎年植えつけています。広さ約20アールの畑には、赤やピンクのポピーをはじめ、矢車草などが植えられ、色鮮やかな風景が広がっています。今年は、ポピーが去年より1週間ほど早く開花したということで、現在5分咲きです。このポピーは、5月中旬ごろまで楽しめるということです。
山野草の愛好家たちの作品を集めた、春の山野草展が、30日から宮崎市で始まりました。この展示会は、宮崎山野草の会のメンバーが毎年開いているもので、会場の、宮崎市民プラザ4階ギャラリーには、愛好家たちが丹精こめて育てた山野草、約200鉢が展示されています。会場には、アジサイやヒメカンゾウなど、山野草の素朴な美しさを生かした作品が数多く展示され、愛好家たちが足を止めて見入っていました。この展示会は、来月2日まで開催され、期間中、毎日午前11時と午後3時には、愛好家たちが育てたアジサイやイタドリなど、山野草の苗が、無料で配られることになっています。
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