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大相撲の横綱審議委員会けいこ総見が29日、両国国技館で5020人のファンに公開して行われた。注目は横綱・朝青龍(28)=高砂=とこの日、病気療養から復帰した天敵の内館牧子委員(60)との番外対決。横綱は8番の申し合いで鋭い動きを見せた後、同委員と快気祝いの握手。予想外の振る舞いに内館委員も思わず「(豊臣)秀吉みたいな人たらしだから」と逆に問題発言。久々の対決は朝青龍のいい子ちゃんぶりに内館委員が勇み足を踏み横綱の完勝に終わった。
感動の再会だった。朝青龍が内館委員の元に駆け寄った。昨年12月に心臓弁膜症の手術を受け、今年3月まで長期療養を強いられた同委員。横綱はキスを交わす勢いで顔面を近づけ右手で握手。左腕で肩を抱き寄せ耳元でささやいた。
「心配してましたよ。大丈夫でしたか? 元気になって良かったです」
昨年9月の総見以来、8か月ぶり。天敵といわれる2人の、恋人同士のような劇的なシーンに館内は大拍手だ。「先生が帰ってきて良かった。励みになりますから、これからも辛口をお願いします」。午後には日本武道館で全日本柔道選手権を観戦。英気を養い上機嫌で内館委員の全快を祝った。
予想外の品行方正な振る舞いに戸惑ったのが内館委員だ。「天敵朝青龍と握手しちゃいました」と苦笑いを浮かべ「秀吉みたいな人たらし」と漏らしたのだ。豊臣秀吉は言葉巧みに出世を遂げた評伝が数多い。今回の振る舞いを秀吉になぞったのだろうが、「人たらし」は「人をだますこと」で、これは言い過ぎだろう。本心は推し量れないが、朝青龍は言葉も態度も礼を尽くした。それを「人たらし」と言われては立場はない。裏を返せば、内館委員から勇み足発言を引き出すほど横綱の方が役者が上だった。
肝心のけいこでも新三役の鶴竜、栃煌山らと8戦全勝。モンゴル帰国で鼻血が止まらなくなった体調不良を感じさせない動きを披露。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は「踏み込みがいい」と評価。横審の鶴田卓彦委員長も「動きが良くて驚いた」と絶賛。一方、内館委員は「張り差しが多く横綱相撲を取ってほしい」と苦言を呈した。夏場所から観戦にも復帰する同委員。感動の再会が新たなバトルの始まりになったことだけは確かだ。
◆人誑(たら)し 大辞林(三省堂)によると意味は人をだますこと。またはその人。
(2009年4月30日06時03分 スポーツ報知)
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