横浜事件第4次再審で免訴の判決が確定した元被告の遺族が国に980万円の刑事補償請求
戦時中最大の言論弾圧とされる横浜事件の第4次再審で、「免訴」の判決が確定した元被告の遺族が、国に対して980万円の刑事補償請求を行った。
横浜事件は戦時中、雑誌の編集者らが治安維持法違反の疑いで逮捕され、有罪になるなどしたもので、第4次再審では、3月、元編集者の故・小野康人さんに裁判を打ち切る「免訴」の判決が確定している。
小野さんの遺族は、「免訴判決は『刑事補償請求が確定すれば、名誉回復を図ることができる』などと言及していて、刑事補償請求の決定を先取りしたものだ」などとして、拘置された784日間の刑事補償として、980万円を国に求めている。
刑事補償請求では、有罪か無罪かの判断が必要になることから、今後は請求が認められ、小野さんの「実質無罪」が示される可能性がある。
(05/01 01:02)