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■ DVDをAVI (DivX/Xvid/WMV/x264) に変換する方法 (TMPGEnc + AviSynth)
この記事では、「TMPGEnc 無料版」 と 「AviSynth」 という2つのツールを組み合わせることで、DVDを全部無料でAVIファイルに変換する方法を解説していきます。
DivX, Xvid, WMV, x264 といった人気の動画圧縮コーデックの設定方法の紹介はもちろんのこと、AVIファイルのクオリティをさらに高めることが可能な「AviSynth」のスクリプトファイルの作成方法・適用方法までを紹介することで、高品質な動画作成のためのノウハウのすべてをあなたにお伝えしていきます!
今回使用する 「TMPGEnc」 というエンコーダーは、「Intel Core 2」 や 「AMD Phenom」 といったマルチコアのCPUに対応していますので、2つ以上のコアを備えたCPUの性能を引き出してエンコードしたいような場合に特におすすめの内容となっています。
この記事で紹介する AviSynth スクリプトは、XP, Vistaのどちらの環境でも正しく動作することを確認してあります。
作業をはじめられる前に、「コントロール パネル」→「フォルダ オプション」→「表示」タブ
にて、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外しておくようにしてください!
» Vistaをお使いの方は、コントロールパネルを 「クラシック表示」 に切り替えると、「フォルダオプション」が表示されます。
- 必要なツールの準備
- DVDのリッピングとD2Vファイルの作成
- AviSynthスクリプトの作成
- 字幕データの準備 (必要であれば)
- TMPGEncによるエンコード (DivX / Xvid / WMV / x264 から1つ選択)
▼ 必要なツールの準備
» DVDリッパーのインストール
ソースとなるDVDに収録されているすべてのファイルを吸い出す必要がありますので、
「DVD Decrypter」 をインストールしてください。
ただし、プロテクトのかけられたDVD(「DVD Decrypter」 では対処できないDVD)にあたってしまうことも考えられるので、「DVDFab HD Decrypter」 も一緒にインストールしておくとよいでしょう。
- 「DVD Decrypter」のインストールの方法 - 通常はこちらを使用
- 「DVDFab HD Decrypter」のインストールの方法 - こちらはプロテクトDVDのリッピング用
» 「TMPGEnc」のインストール
つづいて今回の主役である「TMPGEnc」 の無料版をインストールします。
「TMPGEnc」シリーズには、AVIファイルやFLVファイルの作成機能などを備えた有料のバージョンも存在しますが、今回は基本的な機能だけを備えた無料版を使って、高いクオリティのAVIファイルに仕上げていきます!
TMPGEnc 無料版の公式サイト より、「TMPGEnc Version 2.525(898KB)」と書かれたリンクからツール本体をダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルはzip圧縮されているので、適当なツールで解凍しましょう。
ZIP形式解凍ツール: 「Lhaplus」 のダウンロードはこちら
ファイルを解凍すると左のように「TMPGEnc.exe」なるファイルが展開されるはずです。
無事ファイルが展開されたら、「TMPGEnc」のインストール作業は完了です!
» コーデックのインストール
次に、AVIファイルの作成に使用する動画圧縮コーデックと、「Lame MP3」 と呼ばれる高音質なmp3コーデックをインストールしていきます。
動画圧縮コーデックとしては 「DivX」 が有名ですが、あいにく高画質な「Pro」版は有料になってしまいますので、もしお持ちでないようならば「x264」コーデック(= H.264)や「Xvid」コーデックをおすすめします。
以下のリンクより、各種コーデックのダウンロードおよびインストールをしていきますが、
「Lame MP3」 コーデックのインストール を忘れないように注意してください。
» 「AviSynth」本体とプラグインおよび関連ツールのインストール
最後に、「AviSynth」本体と関連プラグインおよび「DGIndex」や「VobSub」といった必須となるツールをこちらの記事を参考にインストール していきます。
少しツールの数が多くて面倒なのですが、基本的にすべて必要なものですので漏れがないよう注意してインストールするようにしてください。。。
▼ DVDのリッピングとD2Vファイルの作成
まずはインストールしたDVDリッパーで、ソースとなるDVDからファイルを抽出します。
DVD Decrypter を起動し、「FILE」モードでDVDファイルを吸い出しましょう!
参考記事: 「DVD Decrypter」 を使ったリッピングの方法 (FILEモード)
参考記事: 「DVDFab HD Decrypter」 を使ったリッピングの方法 - プロテクトDVDの場合
リッピングが済んだら、DVDを入れた状態でもう一度DVD Decrypterを起動します。
起動したら、キーボードの「 I 」をたたくか、左のように、「モード」→「IFO」から、DVD Decrypter をIFOモードに切り替えてください。
切り替えができたら、右の「入力」タブのところに注目します。
左の例では、「PGC 1 [02:05:02]」の部分が灰色になっていますね。
これは、「VTS_06」というVOBファイルに、メインムービーが入っていることを表しているので、このVOBファイル名(ここでは「VTS_06」)を紙などにひかえておいてください。
次に、右の「ストリーム処理」タブに注目します。
たとえば洋画の場合、英語・日本語の2つの言語が収録されているので、AVIファイルにどちらの言語の音声を使うのか、選ばなくてはいけません。
左の赤い四角で囲った部分を見てください。
「0x80 - Audio - AC3 / 6ch / English」
「0x81 - Audio - AC3 / 6ch / Japanese」
「0x82 - Audio - AC3 / 2ch / English」
と書いてありますが、このように、「Audio」という表記を含むのが、収録されている音声ファイルです。
この例では、3つの音声ファイルがあって、さらに「6ch」と「2ch」の2種類に分かれていますね。
この中で、実際にAVIファイルの音声に使用するのは、「AC3 / 6ch」のものです。
(DTSや2ch の音声ファイルしかない場合もあります)
たとえば、英語音声(字幕付き)のAVIファイルを作りたければ、「0x80 - Audio - AC3 / 6ch / English」、そうではなくて、日本語吹替版のAVIファイルを作りたければ、「0x81 - Audio - AC3 / 6ch / Japanese」 を選ぶことになります。
ここで選んだ音声の番号を、紙にひかえておきましょう!(あとで使いますので。。。)
『音声の番号』 とは、「0x」 に続く2桁の数値のことで、上の例では80や81がこれに該当します。この数値は10進数ではなく16進数で表現されていますので、ものによってはc0というようにa〜fの範囲のアルファベットが含まれることがあります。
(なお、ドラマやアニメの場合、音声の番号は「80」になるケースが多いと思います。
「LPCM / 2ch」という音声ファイルしかない場合も「80」になるかと思います。)
メモが済んだところで、今度は 先程インストールした「DGIndex」 の出番です。
「DGIndex」を起動したら、「F2」をたたくか、「File」→「Open」で、
さっき紙にひかえておいたVOBファイルを開きます。
このとき、リッピングしたVOBファイルの内、紙にひかえてある番号のものを
すべて選びますが、末尾が0のものは除きます。
この例では、紙にひかえてある番号が「VTS_06」なので「VTS_06_0」以外のすべてのファイル、
すなわち、「VTS_06_1」〜「VTS_06_5」の5つのファイルを選んでいます。
ファイルを選択すると、上のような画面になるので、これでよければ「OK」を、
まだ足りない場合は、上の「ADD」から必要なファイルをすべて開いて、「OK」をクリックします。
VOBファイルを選び終わったら、上のように「Video」 → 「Field Operation」 と選択していき、「Honor Pulldown Flags」という項目に小さなチェックがついていることを確認しましょう。
もし他の項目にチェックがついていたら、「Honor Pulldown Flags」をクリックしてください。
つづいて「F5」をたたくと、「Information」なるウィンドウ
が右端に出現して、プレビューを見ることができます。
この時左の図で赤く囲ってある部分に注目してください!
1) Aspect Ratio
これはソースの映像の縦横比を表していて、「横16に対して縦9」であることが分かります。この比率は重要なので、紙などに控えておきましょう!
(DVDによってはここの値が 「4:3」 などになっていることもあります)
2) Frame Rate
これはソースのDVDのフレームレートがいくつであるか(1秒間に平均何コマの静止画が収録されているか)を表示しています。
日本市場向けのDVDであれば、ここの値は 「29.970030」 になっているはずです。
(欧州向けのDVDの場合は 「25.00」 程度の値になっているかと思います)
もしここの値が 「23.976024」 になっているような場合は、「Honor Pulldown Flags」にチェックがついているかどうか確認 し、再度プレビューをしてみるようにしてください。
フレームレートの値を確認したら、紙などに控えておいてください。
3) Video Type / Frame Type
「Video Type」の値は 「Film」 か 「Film 〜%」 か 「NTSC」 のいずれかになっていると思います。
また、「Frame Type」の値は 「Progressive」 か 「Interlaced」 のいずれかになっているでしょう。
プレビューをしばらく見て、値が落ち着いてきたところで 「Video Type」、「Frame Type」それぞれの値を控えておきましょう。
4) Field Order
最後に、AVIファイル化する動画のフィールドオーダーをメモします。
トップフィールドが先の場合は「Top」、ボトムフィールドが先である場合は「Bottom」 と表示されますので、どちらが表示されているかを控えておいてください。
それぞれの値を控えたら、「Esc」キーをたたいてプレビューを終了しましょう!
■ DGIndex の設定
ここでは、これまでプレビューを見るなどして得た情報を元に、
「DGIndex」 の設定をしていきます。
まずは上のように、「Video」→「iDCT Algorithm」 と選択していき、
「IEEE-1180 Reference」 なる項目をクリックしてください。(横に小さなチェックがつけばOKです)
続いてその下の「Field Operation」の設定ですが、ここは少々ややこしいので注意して設定するようにしてください。。。
先程プレビュー画面をチェックした際 に、「Frame Rate」 の値が 「29.970030」 であり、「Frame Type」 が 「Progressive」 であり、なおかつ 「Video Type」 が 「Film」もしくは「Film n% (ただし n≧95)」 という条件を満たしている場合は、ここの設定を 「Forced Film」 にしてください。
一方、条件を1つでもクリアしていないような場合は、「Honor Pulldown Flags」に設定します。
たとえば、「Video Type」 の欄が 「Film 32%」 というように 95 を大幅に下回るパーセンテージであったり、「NTSC」 になっているような場合や、「Frame Type」 の欄が 「Interlaced」 になっているようなケース、あるいは 「Frame Rate」 の値が 「25.00...」 のようになっている場合に、「Honor Pulldown Flags」 を選択することになります。
次に、AVIファイルに使用する音声ファイルをWAV形式で吸い出す必要がありますので、左のように「Audio」→「Select Track(s)」 をクリックしてください。
左下のような 「Select Track(s)」 なるウィンドウが開いたら、先程控えておいた音声ファイルの番号 の中で、実際にAVIファイルに使用するものを半角英数字で入力し、「OK」ボタンをクリックしてください。
最後に、「Audio」→「Output Method」→「Decode AC3 Track to WAV」 を選択し、音声ファイルをWAV形式で出力できるようにしてください。
ここで注意ですが、先程AVIファイルに使用する音声ファイルを選択 した際に、「AC3」形式のものではなく、「DTS」形式や「LPCM」形式のものを選んだ場合は、「Decode AC3 Track to WAV」 ではなく、「Demux Tracks」 を選択するようにしてください!
■ 範囲の設定
ドラマやアニメなどの場合、一話分だけAVIファイル化したいということが多いと思います。
(本編全体をAVIファイル化する場合は、ここは読み飛ばしてください)
そのような時は、画面の下の方にある、上のようなバーを使って、
AVIファイルにしたい範囲を指定します。
つまみを左右に移動させて、(位置の微調整は、でできます。)
範囲の開始地点でをクリックし、範囲の終了地点で
をクリックしてください。
以上でDGIndexの設定はおしまいですので、上のように「File」→「Save Project and Demux Video」で、ファイルの保存先を指定します。ここで誤って「Save Project」を選ばないように注意してください。。。
保存先を指定したらすぐに作業がはじまるので、「Information」ウィンドウ内の「Remain」 が 「FINISH」と表示されるまで、ひたすら放置です。。。
以上でD2Vファイルの作成は終了ですが、もしここで上のようなウィンドウが現れた場合は、できあがったD2Vファイルの修復作業が必要になります。このようなウィンドウが出現しなければ、次の「AviSynthスクリプトの準備」に移ってください!
D2Vファイルを修復する際は、「Tools」→「Fix D2V」 から、
いま作成したD2Vファイルを開いてください。
作業が完了すると、「〜.d2v.bad」 と 「〜.fix.txt」 の2つのファイルが新たに作られていると思いますが、これらは特に必要ないので削除してしまっても構いません。。。
▼ AviSynthスクリプトの準備
D2Vファイルの作成が済んだら、いよいよ今回の主役である 「AviSynth」 の出番です。
「TMPGEnc」 で作成するAVIファイルのクオリティを高める上で、とても重要な作業になりますのでがんばってついてきてください! ほとんどコピペでうまくいくのでご安心を!
まずは先程DGIndexのプロジェクトの保存先に指定したフォルダ内で、右クリック→「新規作成」→「AviSynth Script」と選択していき、新しいAviSynth Scriptファイルを作成してください。
適当な名前(ただしファイル名の末尾は「.avs」)を付けたら、フォルダ内は左のような状態になるはずです。
(ここでは、「新規AviSynth Script.avs」を「phone_booth.avs」というファイル名に変更しました)
この新しく作成したAVSファイルを開くと、何も書かれていないメモ帳の画面が立ち上がるはずです。
そこに次の1行をコピー&ペーストしてください。
ただし、赤くなっている部分は、あなたのD2Vファイル名に修正するのをお忘れなく。。。
(ここの例では、「phone_booth.d2v」 なるD2Vファイルが生成されましたので、これを次のコマンドで読み込ませています)
mpeg2source("phone_booth.d2v")
コピペが済んだら上書き保存してファイルを右クリックで開き、「再生」 をクリックしてやると、Windows XPの場合、「Media Player 6.4」が立ち上がって再生が始まります。
また、Vistaの場合はファイルを開くプログラムを選択するようにいわれることがあります。この場合は上のように「Windows Media Player」 を指定して「OK」をクリックしてください。
ここできちんと本編が再生されていれば問題ありませんが、万が一上のようにエラー画面が出てしまった場合は、入力したD2Vファイル名が間違っているか、「DGDecode.dll」 をAviSynthのプラグインフォルダにコピペ できていないことが原因ですので、よく確認してみてください。
特にVistaの場合、「DGIndex」でプロジェクトを保存する際に 「Save Project and Demux Video」 ではなく、誤って 「Save Project」 の方を選んでしまっている とプレビューが異常終了してしまいますので注意が必要です。
また、ソースであるDVDがきちんとマウントされていないとプレビューが失敗して上のように 「MPEG2Source: Could not open one of the input files.」 なるエラーが表示されることがあります。特に DAEMON Tools Lite を使用していて 「Automount」 が無効になっているような場合に注意が必要です。
「ビデオ ストリームを再生できません。適切な伸長プログラムが見つかりませんでした。」 というようなエラーが出てしまった場合は、お使いのパソコンに MPEG-2 コーデックのデコーダがインストールされていないことが原因ですので、「PowerDVD」体験版 などのDVD再生ツールをインストールして、再度本編が再生可能か確認してみてください!(ちなみにDVD再生ツールは、DVDドライブやBlu-rayドライブを購入した際に、セットでついてきていると思います)
また、AVIファイルからDVDを作成する 「Avi2Dvd」 のように、中でAviSynthを呼び出すタイプのソフトがインストールされている場合は、プレビューに失敗することがありますので、特にAvi2Dvdがインストールされているような場合は一時的にアンインストールしておくようにしてください。
さて、本編の再生が始まったら、画面の左右の端に上のような不要な黒い部分が
ないかどうかチェックしてください。
もし不要な暗幕が左右にあるような場合は、「Crop」 と呼ばれる画面の端を切り取る作業が必要になります。(左右に暗幕がない場合(あるいは、左右に暗幕が残っていても気にならないという方)は、次の作業に進んでください!)
「Crop」をする場合、まずはどれだけ画面の端を切り取ればよいかの目安をつけるために、AVSファイルの内容を次のように修正し、先程と同じ要領で再度プレビューをしてみてください。
mpeg2source("phone_booth.d2v")
AutoCrop()
プレビューを開始すると画面内に白い枠が出現し、左上には4行にわたってごちゃごちゃとした数値が並んでいるのが確認できると思います。
左で赤く枠で囲った部分に注目すると、「Crop([左右それぞれから切り取る画素数],[上下それぞれから切り取る画素数],[切り取った後の横の画素数],[切り取った後の縦の画素数])」という形式で、上下左右それぞれをどれだけ切り取ればよいかを確認することができます。
ここで少しややこしいのですが、扱うムービーの縦と横の画素数は16の倍数になっている必要がある(16の倍数になっていない場合、プレビュー時に画面内に緑の線が入るなど、映像が乱れることがある)ため、上の例において自動的に算出された「横: 664px、縦: 450px」という値は問題があることが分かります。(664 = 16×41+8、450 = 16×28+2 となってしまい、16で割り切れないため)
そこでここでは、自動的に算出された縦横の画素数を上回らない最大の16の倍数を計算します。
上の例の場合、横が「664 px」と自動計算されましたので、664 を 16 で割ると、商が41 余が8となります。ですから求める最大の16の倍数は、16に商である41をかけた「656 px」と求まります。同様に考えると縦の画素数は「448 px」と求まります。
つづいて、720 から今計算した「横の画素数」を引いた値を2で割ると、上の例の場合、、、(720 - 656) ÷ 2 = 「32」という値が求まりますので、AVSファイルの内容を次のように修正してください。(先程入力した「AutoCrop()」の行は必ず削除するようにしてください)
mpeg2source("phone_booth.d2v")
Crop(32,?,656,448)
当たり前のことですが、上で赤くなっている数値はあなたが先程計算した数値を入力するように注意してください!
最後に、AVSファイル内で「?」となっている部分の数値を計算します。
ここの計算式は、(480 - [計算した縦の画素数] )÷2 ですので、上の例の場合、、、(480 - 448) ÷ 2 = 「16」という値が求まります。
mpeg2source("phone_booth.d2v")
Crop(32,16,656,448)
以上より、AVSファイルの内容は上のようになります。(うまくできましたでしょうか?)
編集したAVSファイルを再生すると、上のように左右の暗幕がカットされたムービーを確認することができるはずです。
無事に本編が再生されることが確認できたら、AVSファイルの内容を次のように修正します。「Crop(〜,〜,〜,〜)」 という行が存在する場合は、その次の行に追記するようにしてください!
mpeg2source("phone_booth.d2v")
LanczosResize(768,432)
ここで新しく追加した部分では、作成するAVIファイルの縦横比を設定しています。
「LanczosResize(横のピクセル数,縦のピクセル数)」 という形で具体的な値を入力します。
先程メモした 「Aspect Ratio」 の値 が 「16:9」 であった場合は上のように 「横768px、縦432px」 となるように設定するとよいでしょう。 もちろん、「LanczosResize(1280,720)」 というように入力して、より大きな動画に仕上げることも可能です!
ここで縦と横の画素数を決める際の注意としては、縦横比がメモした値になっていて、さらにそれぞれの値が16の倍数になっていることが挙げられます。(注: 768:432 = 1280:720 = 16:9 かつ 768,432,1280,720はそれぞれ16の倍数) 少しややこしいかもしれませんが、このルールに従っていればどんなサイズの動画であっても正しく作ることができます!
ちなみに、先程メモした 「Aspect Ratio」 の値 が 「4:3」 であった場合は、
「LanczosResize(640,480)」 や 「LanczosResize(768,576)」 などと設定しておけばOKでしょう。。。
縦横比の設定が済んだら、先程の「DGIndex」における「Field Operation」の設定 に応じて次のようにAVSファイルの内容に手を加えてください。
■ 「Field Operation」 を 「Forced Film」 に設定している場合
mpeg2source("phone_booth.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
上で赤く色を変えてある部分をAVSファイルに追加します。
ただし、先程「DGIndex」でプレビューした際に、「Field Order」 の値が「Bottom」になっていた場合 は、「AssumeTFF()」 とある部分を 「AssumeBFF()」 に変更するようにしてください!!(「Telecide()」 の方はフィールドオーダーの値とは無関係に、必ず入力するようにしてください。)
■ 「Field Operation」 を 「Honor Pulldown Flags」 に設定している場合
mpeg2source("phone_booth.d2v")
LanczosResize(768,432)
FieldDeinterlace()
「Field Operation」 の設定をした際に 「Honor Pulldown Flags」 にチェックを入れている場合は、上のようにAVSファイルに 「FieldDeinterlace()」 と追記してください。(こちらの場合は、「AssumeTFF()」 や 「Telecide()」 は入力しないようにしてください。)
「Field Operation」 の値に応じたAVSファイルの修正が済んだら、
さらに次のように内容に手を加えてください。
mpeg2source("phone_booth.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
Undot()
UnSharpMask()
audio = Wavsource("phone_booth T80 3_2ch 448Kbps 48KHz.wav")
AudioDub(audio)
「Undot()」 以降の4行分を、編集中のAVSファイルに追記(「Telecide()」 もしくは 「FieldDeinterlace()」 の次の行以降に追記)するわけですが、上で赤く色をつけた部分は、あなたのフォルダ内に保存されている音声ファイル名に必ず変更するようにしてください。
上書き保存後にさっきと同じ要領で再生を確認すると、今度はサイズが「768 × 432」に補正され、インターレースやノイズがカットされた、音声付きの動画が再生されるはずです。
ここでもしうまくいかないような場合は、もう一度AviSynthプラグインのインストールがしっかりできているか、音声ファイル(WAVEファイル)名は間違っていないか確認するようにしてください!
また、ここでもし映像と音声にずれ(音ずれ)が生じているような場合は、次のようにAVSファイルに手を加えてください。
mpeg2source("phone_booth.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
Undot()
UnSharpMask()
audio = Wavsource("phone_booth T80 3_2ch 448Kbps 48KHz.wav")
movie = AudioDub(audio)
DelayAudio(movie,0.75)
上では、音は付いているけれどずれてしまっているムービーを 「movie」 という名前の変数にいったん保存し、これを 「DelayAudio」(音声を 遅らせる) という関数を使って 「0.75秒だけ遅く」なるように設定しています。
上で 「0.75」 としている部分は、当たり前ですが、あなたが作業中のムービーが実際に何秒音ずれしているかを入力するようにしてください!
また逆に、音声が再生されるタイミングを早めたい場合は、上で 「0.75」 としている部分に負の値を入力するようにします。(マイナスの秒数だけ「遅らせる」ということは、その大きさの秒数だけ「早める」ことができます)
たとえば、2.5秒だけ音声部分が早く再生されるようにしたい(前にずらしたい)ような場合は、
「DelayAudio(movie,-2.5)」のように入力すればいいわけです。。。
いったい具体的に何秒に設定するかについては、おおよその見当をつけて適当な値を入力してから一度再生してみて、まだずれているようだったら値を再度修正してまた再生してみる、、、を繰り返していくしかないと思いますので、ちょうどいい数値が見つかるまで試行錯誤が必要だと思います。
» 次は字幕データの準備ですが、今回は字幕が不要であるならば、さらにその先の
TMPGEncによるエンコード に移ってください!
▼ 字幕データの準備
ここでは、先程インストールした「VobSub」を使って、字幕用のデータを作成します。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「VobSub」→「VobSub Configure」 と選択してください。
新しく、「Filter: VobSub」というウィンドウが開いたら、左下の「Open...」をクリックしてください。
「ファイルの種類」 を 「Ifo and Vobs, for creating idx/sub (*.ifo)」 に、
「ファイルの場所」 を、さっきリッピングしたDVDファイルを保存してあるフォルダに
変更してください。
ここで開くファイルは、紙にメモした名前のファイルです。
(ここでは「VTS_06」とメモしてあるので、「VTS_06_0.IFO」を選択しました。)
このとき字幕データの保存先を訊かれますが、ここでは必ず、先程AVSファイルを保存したフォルダと同じフォルダを指定するようにしてください。
保存先を指定すると、上のような画面になります。
上の図で赤く囲った部分には、「01 - English」「02 - Japanese」「03 - … のように、
いくつかの字幕用ファイルが表示されていると思いますが、まずは、
「Japanese」以外のファイルをすべて取り除いてしまいましょう!
(不要な言語のファイルをクリックした状態で、「<--」ボタンをクリックしてみてください)
上の例では、日本語字幕用ファイルが6つありますが、どれかひとつを選ぶことはせず、すべてのファイルを選ぶようにしてください。
準備ができたら、「OK」をクリックしましょう。
無事字幕データが出来上がると、AVSファイルを保存したフォルダは上のようになっていると思います。ここでもう一度、AVSファイルを開いてください。
mpeg2source("phone_booth.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
Undot()
UnSharpMask()
VobSub("VTS_06_0")
audio = Wavsource("phone_booth T80 3_2ch 448Kbps 48KHz.wav")
AudioDub(audio)
上のように、「VobSub("VTS_06_0")」なる1行を追加しましょう。
ここも毎度の注意ですが、『VTS_06_0』となっている箇所は、あなたの字幕データのファイル名に置き換えるようにしてください。この時、「.idx」や「.sub」などの拡張子を一緒に打ち込まないように注意してください。
上書き保存が済んだらAVSファイルを「Media Player」上で再生してみて、
きちんと字幕がのっていることを必ず確認するようにしてください!
もしここで字幕がうまく表示されないような場合は、次の作業をしてみてください。。。
まず先程と同様に 「スタート」→「すべてのプログラム」→「VobSub」→「VobSub Configure」 と選択していきます。
上のようなウィンドウが開いたら、まず 「Open...」 ボタンをクリックして先程作成した字幕ファイル(この例では「VTS_06_0.sub」)を開いてください。字幕ファイルを開いたら図のように「xx - Japanese」と書かれた日本語字幕データの中から適当なものを1つ選んで「OK」をクリックします。
ここで再度プレビューの確認をし、正しく字幕が乗っていれば成功。まだ正しく乗っていないようならば、今選んだのとは別の日本語字幕データ(たとえばさっき「02 - Japanese」 を選んで失敗したならば、今度は「03 - Japanese」を選んでみる)を選んで再度プレビューの確認、、、をうまくいくまで繰り返してください。
なお、音声と字幕のタイミングがずれてしまっているような場合は、
「VobSub」で作った字幕のずれを直す方法 (VobSub位置ずれ修正器)
を参考にしてみてください。。。
▼ TMPGEncによるエンコード
さあ、作業もいよいよ大詰めです!!
ここからはいよいよ 「TMPGEnc」 によるエンコード作業に移っていきます。
「TMPGEnc」を起動したらまず上のように、「設定」→「プレビューの設定」と選択していって「表示しない」にチェックをつけ、エンコード中にプレビュー画面が動作しないようにしておきます。
つづいて「ストリームの種類」 を 「System (Video+Audio)」 に変更し、「参照」ボタンをクリックして、先程用意したAVSファイルを開きます。(AVSファイルを開くと、「音声ソース」や「出力ファイル名」といった項目が自動的に書き換わると思います。)
準備ができたら「設定」ボタンをクリックしてください。
「MPEG の設定」 というウィンドウが開いたら、上のように 「フレームレート(F):」 の項目を 「23.976 fps」 に設定してやります。また、念のため 「サイズ(S):」 の項目がAVSファイル内で指定した値になっているか確認するようにしてください。
フレームレートを設定したら、「OK」をクリックしてください。
続いて、「ファイル」→「現在のプロジェクトをバッチリストに追加」→「AVIファイル」 と選択していき、下のようにファイル名を入力して「設定」をクリックし、音声ファイルの圧縮に使用するコーデックの設定画面を呼び出します。
ここでは上のように、形式を 「MPEG Layer-3」(ていうか、mp3 です。。。)にし、
属性を、「48000 Hz, 128 kbps CBR, Stereo 15 KB/秒」にしてください。
もしここで、128 kbps以上のビットレートの項目が存在しないような場合は、こちらを参考に「Lame MP3」コーデックをインストール してから再度チャレンジしてみてください。
設定が済んだら、「OK」をクリックしましょう。
続いて、上の印をつけてある方の「設定」ボタンをクリックしてください。
さてここからは、エンコードに使用するコーデック毎に設定内容が変わっていきます。
実際に使用するコーデックを選択して、残りの作業を一気に終わらせてしまいましょう!
なお、この記事もいいかげん長くなっていますので(笑)、「Xvid」、「WMV」、「x264」 の3つのコーデックについては、それぞれ別のページでの説明という形になっていますのでご了承ください。
- DivX コーデックでAVIファイルに変換する場合 (最も人気が高くSSE4命令にも対応のため、Intel製CPUのユーザに特におすすめ)
- Xvid コーデックでAVIファイルに変換する場合 (作業時間と画質のバランスが良い)
- WMV コーデックでAVIファイルに変換する場合 (相対的に見て画質は高くない)
- x264 コーデックでAVIファイルに変換する場合 (最も画質が高く、管理人の環境(AMD Phenom II X4 940)ではDivXの約2倍のスピードで処理可能)
■ DivX コーデックでAVIファイルに変換する場合
「圧縮プログラム」 から DivXコーデックを選択し、「設定」ボタンをクリックしてください。
(「DivX」コーデックをインストールはこちら)
» ここでは 「DivX Pro v6.8」 を説明に使用します。
「メイン」 タブでは上のように、「認定プロファイル」 を 「制御されない」 にし、「レートコントロールモード」 を 「マルチパス、初回のみ」(DivX v5.x.x の場合は「マルチパス、最初のパス」) に設定します。
ビットレートの値は、右端の電卓アイコンをクリックして適当な値を決めていただきたいのですが、適度な画質を確保するためにも、最低 800 kbps 前後は欲しいところです。当然、ビットレートは高ければ高いほど画質が良くなりますが、その分ファイルサイズも肥大化しますし、処理時間も長くなってしまうので注意が必要です。ちなみに 1600kbps 前後に設定するとかなり高画質な動画を作ることができます。
次に 「コーデック」 タブの設定ですが、「エンコーディングモード」 は 「バランスのとれた品質」(DivX v5.x.x の場合は「標準」) 以上のものに(「Core 2」、「Core i7」、「Phenom」などの高性能なCPUをお持ちなら、是非「最も優れた品質」に設定してみてください!)設定し、「双方向のコード化」 を 「アダプティブ マルチプル コンセキュティブ」 に設定します。さらに 「Qpel (1/4ピクセルの検出)」 にチェックを入れてください。(画質がUPします)
また、マルチコアのCPUをお使いの場合は、「エンハンスドマルチスレッド」 にもチェックを入れるようにしてください。お使いのCPUがSSE4命令に対応している場合(「Intel Core 2」シリーズなら「Penryn」世代以降のCPUがこれに該当)は、「実験用SSE4フルサーチ」 から 「SSE4を使用可能」 を選ぶようにしてください。「SSE4を使用可能」 が選べない場合は、「SSE2を使用可能」(もしくは「使用不可」) に設定しておいてください。
最後に 「ビデオ」 タブの設定ですが、「量子化」 を 「H.263 最適化された」(DivX v5.x.x の場合は「H.263」) に設定し、「インターレース」 を 「プログレッシブ ソース」(インターレースは「DGIndex」や「AviSynth」で除去済です) にして 「OK」 をクリックしてください。
「DivX」 のウィンドウが閉じて「ビデオの圧縮」というウィンドウに戻ったら、もう一度 「OK」 をクリックし、さらに 「保存」ボタンをクリックしてください。
すると上のような 「バッチエンコード」 というウィンドウが出現し、AVIファイルの出力先やどのコーデックでエンコードする予定であるかが表示されますので、内容を確認するようにしてください。
それではひき続き、2パス目以降のエンコードをするための設定をしてきます。
本当にあとひと息ですのでがんばってください!
『2パス目以降のエンコード』 というのは、Nパス目のエンコード時に得た情報を元に(N+1)パス目のエンコードを行うことで、より高画質なAVIファイルに仕上げていく作業のことを指します。
それでは先程と同じ要領で 「ファイル」→「現在のプロジェクトをバッチリストに追加」→「AVIファイル」 と選択していき、ファイル名を適当に変更(ここでは2パス目なのでファイル名に「2pass」の文言を追加してみました)してから「設定」ボタンをクリックしてください。
「ビデオの圧縮」 というウィンドウが開くので「設定」ボタンをクリックすると、上のような「DivX」の設定画面になります。そこの 「レートコントロールモード」 を 「マルチパス、二回以上」 に変更したら、他の設定内容を絶対に変更しないですかさず 「OK」 をクリックしていき、「保存」ボタンをクリックしてください。
最後に「バッチエンコード」ウィンドウ上の 「実行」 をクリックしてエンコード作業を開始してください。以上ですべての作業が完了ですので、AVIファイルが完成するまでひたすら放置しておいてください。
なお、2パス目に作成したものが試聴可能なAVIファイルになっています。。。(1パス目に作成したファイルは捨ててしまって構いません)
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