国立感染症研究所は30日、新型インフルエンザの感染の有無を約6時間で判定する検査試薬を開発したことを明らかにした。現在は約24時間かかるが、試薬を使えば4分の1に短縮できる。感染研は試薬の検査結果を確認するのに必要な新型ウイルスの遺伝子を米疾病対策センター(CDC)から取り寄せたうえ、試薬とセットにして週明けに各地の地方衛生研究所に配布。全都道府県で迅速に判定できる検査体制が整う見込みだ。
検査では、患者ののどから採取した粘液を用い、そこに含まれるウイルスの遺伝子の型が新型ウイルスと一致するか調べる。試薬は、米国で公開された新型ウイルスの遺伝子情報を基に開発された。【江口一】
毎日新聞 2009年4月30日 23時15分