音声ブラウザ専用。こちらより記事見出しへ移動可能です。クリック。

音声ブラウザ専用。こちらより検索フォームへ移動可能です。クリック。

NIKKEI NET

音声ブラウザ専用。こちらより記事見出しへ移動可能です。クリック。

北京の人民大会堂で会談する麻生首相と中国の胡錦濤国家主席=30日〔共同〕

日中首脳が会談、新型インフル問題などで協力強化

 【北京=中島裕介】中国を訪問した麻生太郎首相は30日、北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と55分会談した。両首脳は世界的な金融不安と豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザ問題での協力強化で一致。北朝鮮核問題では、北朝鮮の6カ国協議復帰と協議の早期再開に向けた連携で合意した。

 首相は新型インフルエンザ対策について「この問題は深刻で両国が十分に協力しなければいけない」と指摘。胡主席は「日中は隣国として感染のリスクがあるのでこの分野で協力できる」と応じた。両国が感染や検疫の情報を共有し、必要に応じ感染拡大の予防策でも連携する。会談後の記者会見で、首相は「政府は的確な情報提供や水際対策の徹底など万全な対策をとる。国民の皆様には冷静な対応をお願いする」と呼びかけた。

 経済危機への対応では、アジア全体の成長を確保するため、両国が内需拡大を中心とした景気対策を進める方針を確認。保護主義の台頭を抑止することで合意した。(30日 21:51)

関連特集