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北アルプスの府立大山岳部遭難:ベテランの死「どうして」 /京都

4月29日14時1分配信 毎日新聞

 ◇山岳部3人死亡、学長「極めて残念」
 府立大(左京区)山岳部の男女3人が北アルプス後立山連峰・鳴沢岳(標高2641メートル)で遭難した事故で、同大学は28日、断続的に記者会見を開いた。3人死亡の報に、竹葉剛学長は「極めて残念、非常に無念」とコメント、3人目の遺体が見つかると、竹葉学長らは急きょ現場方面へ向い、関係者は「どうして」とベテランの遭難に違和感を示した。
 死亡したのは、桜井聖悟さん(25)=生命環境科学研究科博士後期課程2年▽伊藤達夫さん(51)=同研究科助教▽安西愛さん(20)=農学部3年。安西さんは同部主将で人望があったという。
 男性1人の遺体発見を受けて開かれた午前の会見には、竹葉学長や山岳部顧問の牛田一成教授が出席。牛田教授によると、伊藤さんは18歳ごろから専門誌に記録が掲載された著名な登山家。「現場周辺を庭のように分かっている」(牛田教授)という。
 牛田教授は今回のルートの難易度を「悪天候を度外視すれば非常に簡単」と述べた。悪天候の予報はあったが、伊藤さんの判断で対応可能と考えたと明らかにし、遭難理由は「全体像が明らかになってから判断すること」としたうえで、気象の問題ではないかとの見方を示した。また、「悪天候でもっと下にいると思った。りょう線近くにいたとは」と首をかしげた。
 桜井さんと安西さんの登山歴は5年ほどで、うち冬山の経験は2年。2人について「このレベルの山登りはやっている」と述べた。【朝日弘行】

4月29日朝刊

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最終更新:4月29日14時1分

毎日新聞

 

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