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<北アルプスの京都府立大山岳部遭難>3人目も遺体で 天候急変、凍死

4月29日13時4分配信 毎日新聞

 長野・富山県境の北アルプス後立山連峰・鳴沢岳(標高2641メートル)で行方不明になっていた京都府立大(京都市)山岳部の男女3人のうち、富山県警のヘリが28日午前に発見した2人目の遺体は、大津市南小松、山岳部コーチで府立大大学院助教、伊藤達夫さん(51)と確認された。同日午後には女性1人の遺体も見つかり、京都市北区紫竹西野山東町、府立大3年、安西愛さん(20)と家族が確認。行方不明の3人とも遺体で見つかった。

 県警によると、安西さんは山頂の西約30メートルの雪の上でうつぶせに倒れていた。全員外傷はなく、凍死とみられる。

 既に死亡が確認された京都市北区小山町、府立大大学院生、桜井聖悟さん(25)と伊藤さんの所持品のカメラには、26日午前に撮ったとみられる写真が残っていた。県警は26日午後から山頂付近の天気が急変して吹雪となり、下山できなくなったとみている。現場から西約10キロの入山拠点の室堂(標高2450メートル)では、26日午後3時ごろ、気温はマイナス5・6度、風速13メートルで吹雪だった。

 大学によると、伊藤さんは登山歴30年以上で冬山の経験も豊富だった。同じ研究室の桜井さんは、伊藤さんの影響で登山を始めたという。【岩嶋悟】

最終更新:4月29日13時4分

毎日新聞

 

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