秋田空港着陸ミス事件
2007年1月6日12時過ぎに秋田空港で起きた大韓航空機の誘導路着陸事件の詳細が明らかになってきました。
朝日新聞より「大韓機の誘導路誤着陸、機長見誤りの可能性強まる」
朝日新聞より「大韓機の誘導路誤着陸、機長見誤りの可能性強まる」
機長は「空港の手前7~8キロで2本の滑走路のようなものを見て、右と判断して降りた。毎日新聞より「機長の単純ミスとほぼ断定 事故調査委」
副操縦士は異状を感じて機長に指摘したが、機長は確信が持てず、そのまま着陸したという。
ボイスレコーダーには駐機場に移動した後に「誘導路に降りてしまった」と話す機長の声が録音されていた。副操縦士は着陸直前、誤認に気付き機長に指摘したが、確信がなかったため制止しなかったという。NHKニュースより「誘導路着陸 明かり見落としか」
機長は過去4、5回、秋田空港へ着陸経験があったが、いずれも自動操縦で着陸可能な空港東側からの進入で、目視確認が必要な西側からの進入は初めてだった。
機長は「滑走路の目印となる明かりがついていなかった」と話していることが新たにわかりました。この三つの記事は非常に重要なことを示しています。
この明かりは「進入灯台」と呼ばれ、秋田空港では滑走路に2台設置されており、大韓航空機が到着した当時は点灯していたことが確認されています。
秋田空港は滑走路が1本で隣に誘導路がありますから、確かに見かけ上は二本の滑走路があるように見えます。
そこで、右側滑走路なのか左側滑走路なのかという判断をする必要があるのですが、飛行機は飛行場の地図をもって飛んでいます。
この地図には、どこで旋回してどちらに向かって降りていくのかといったことが、細かく記入されていて滑走路の形も描いてあります。
したがって秋田空港に西側から進入して、右側が滑走路だと認識するということはこの地図をうろ覚えで飛んでいたことになります。
さらに有視界飛行での進入だったのですから地図の確認はかなり重要なことだと思うのですが、それを副操縦士も機長も確信が持てずにそのまま降りてしまった。
すごいのはNHKニュースの報道で、進入灯台が点灯していなかったと書いてありますが、もし実際に点灯していないのであれば空港に問い合わせるべきことでしょう。
飛行機をめぐる事件としては、空港と交信しつつも全く間違った飛行場に降りてしまったという例もあって、このようなこと自体がそう珍しいことではありません。
つまりは十分に注意するべきことでした。
2002年に名古屋空港で起きた中華航空(台湾)のエアバスA300型機墜落事故では、機長と操縦士の関係が教官と学生の関係をそのまま引き継いでいて、副操縦士が機長の操作をチェックするゆとりが全くなく、二人が同じように操作を間違えた結果として墜落しました。
今回の大韓航空機の誘導路着陸事件も、もし副操縦士が「滑走路と確認できないのだからやりなおそう」と言えば、回避できた事件でした。
パイロットの判断の水準が大いに問題になる事案と言えるでしょう。
1月 7, 2007 at 10:16 午後 事件と裁判 | Permalink
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