よしもと100年笑いは地球を救う
今田耕司 ボクはお笑い界の“スキ間産業”
出来たての名刺を披露する今田耕司
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スポニチ特別編集局長に就任したピン芸人・今田耕司(43)は、司会者としてバラエティー番組の空気を巧みに操る。後輩がどれだけスベっても絶妙なツッコミで場を盛り上げ、すべてを笑いに変える。そんな魔法のテクニックを持つ芸人はいない。
「イベントで若手コーナーを仕切ったりして、司会役はだんだんと身についた。心掛けてることは楽しく。そこが芸人としての披露の場ですからウケないと。自分がウケれば必然的に盛り上がりますから」
「爆笑レッドカーペット」でメーンMCを担当。「アナザースカイ」など計7本のレギュラーでも、ほとんど進行役を務める。嫌みのないさわやかなキャラと抜群のトーク力は視聴者に安心感を与える。
「ボクはスキ間産業。トップとはダウンタウンさんのことをいうんです。“司会なら今田にやってもらったら”みたいな。派遣社員のようなもん。一生お笑いの仕事に携われたら、ええですよね」
深夜番組では過激に、コントではクレージーなキャラになり切る。心斎橋筋2丁目劇場からスタートして生の帯番組「4時ですよーだ」に出演。伝説のコント番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」で“名作”を量産した。20年以上、お笑い界の先頭を走ってきたからこそさまざまな顔を使い分けられるのだろう。
「今の若手を見たらサバイバルすぎて大変。ボクらの時の100倍以上。売れたら売れたで維持せなアカンしね。ほんまに“良かった、あの当時で”って思いますわ」
雨上がり決死隊・宮迫、たむけんやサバンナ・高橋ら慕う後輩は多い。弟分で世界のナベアツの相方・山下しげのりは「親みたいな感じ。服にホコリがついてるからコロコロしろとか、歯を磨けとかよく怒られます。褒められたことはほとんどない」と頭をかく。
ビートたけし、明石家さんまらベテランから若手まで、今田に信頼を寄せる芸人が多いのもうなずける。何でもこなすスーパー司令塔の笑いの裏には常に“優しさ”がある。
[ 2009年03月29日 18:59]
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