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トーク:真野恵里菜 TBSネットドラマ「恋する星座」主演

 ◇不安ですが、毎日が勉強です

 アイドルに春はよく似合う。明るい光と暖かさを増す空気は、歴代のアイドルが誰もを、ほほえませてくれたのとよく似ている。

 なったばかりとはいえ、18歳にしては幼い。一生懸命一人で答えを探す。だが、言い方を換えれば「ピュア」。すれっからしをもてはやす今の時代、これもアイドルの大きな条件だ。

 「松浦亜弥さんがいた『ハロー!プロジェクト』は、純粋にあこがれでした。でも、中学生になったとたん『あの仲間に入りたい!』って思ったんです」。2度目のオーディションで合格し、中学3年で「ハロプロ」研修生に参加。3年たち、ソロ活動が決まった。研修生からは初である。

 インディーズで活動した後、3月、ピアノ弾き語りの「乙女の祈り」でデビュー、5月20日に2作目「はじめての経験」。そして4月からTBS初のネットドラマ「恋する星座」に主演している。一躍、最も注目されるアイドルとなった。

 しかし、まるでグループサウンズか山口百恵を思い起こさせるタイトル。さらに松田聖子か原田知世か、のサウンド……。これ、オジサンに直撃ではないか?

 「40代後半の父母が懐かしいって言います。『赤いスイートピー』みたいって。でも、私たちの年齢には、すごく新しく感じます」

 アイドルとは、もはや古典的な存在であることを、この最新アイドルが教えてくれる。

 「不安ですが、歌も演技も手探りで毎日勉強です」。こんなセリフが、オジサンに刺さる。財布だけでなく心も寒くなってきたオジサンには、アイドルこそ、心身に効用のある日光浴のようなポカポカの存在なのかもしれない。【川崎浩、写真・三浦博之】

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 ■人物略歴

 ◇まの・えりな

 1991年4月11日、神奈川県生まれ。インディーズ時代から、KANのメロディーを歌い続ける。ピアノは5歳から15歳まで勉強。ネットドラマでは、星占いの星座別に12人の少女を5分ずつ演じている。

毎日新聞 2009年4月30日 東京夕刊

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