2009年4月30日 14時29分更新
岡山市は夫婦間の暴力=ドメスティックバイオレンスが理由で住民票に書いてある住所と違う場所に住み、定額給付金などを受け取れない人に対し、市の独自の財源で定額給付金などと同じ金額を支給することを決めました。
ドメスティックバイオレンスの被害者は配偶者からの暴力から逃れるため、住民票に書いてある住所と違う場所に住んでいる人が多く、定額給付金などの支給を受けられないおそれがあります。
このため岡山市は、こうした人たちに対し、定額給付金や、同じく国から出る「子育て応援特別手当」と同じ金額を、市の独自の財源で、支給する方針を決めました。
岡山市によりますと、支給を受けるにはことし2月1日時点で岡山市に住んでいることや、裁判所や警察などの公的機関に被害について相談した記録などを提出することが条件になるということです。
この支援策を実施するため、どのような予算措置を行うかや、支給の申請をいつから受け付けるかはこれから決めるということです。
県によりますと定額給付金の支給をめぐり、県内の自治体がドメスティックバイオレンスの被害者を対象に独自の支援を行うのは倉敷市に続いて岡山市が2番目です。