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新型インフルエンザ:うがい、手洗い重要 帰国者、症状あれば保健所へ

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)とはどんな症状なのか。感染防止策と合わせてまとめた。

 症状は、冬に流行する季節性インフルエンザと同じで、熱やせき、のどの痛みなどがほとんどだ。感染確認には、医療機関で検査を受ける。新型インフルエンザウイルスはA型インフルエンザウイルスの仲間なので、まずA型に感染しているかを簡易検査で確認。感染が判明後、遺伝子を解析し新型ウイルスと同じかどうかを調べる。

 このウイルスに対し、大半の人は免疫がない。ワクチンがまだつくられていないため、手洗いやうがいの徹底が大切だ。専門家は「ぜんそくなど呼吸器疾患のある人は、他のウイルス感染も防げるのでマスクをつけてほしい」と呼びかける。

 治療では、重症化を防ぐインフルエンザ治療薬のタミフル(一般名・リン酸オセルタミビル)かリレンザ(同ザナミビル)が処方される。症状が出て2日以内に服用すると効果が期待できるという。

 メキシコや米国から帰国した人で、発熱やのどの痛みなどの症状があれば、保健所に相談した方がよい。71度以上に加熱すればウイルスは死滅するため、豚肉や豚肉加工品を食べても感染することはない。【下桐実雅子】

毎日新聞 2009年4月30日 東京夕刊

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