豚インフルの最初の死者、複数の病院で原因分からず
[メキシコ市 29日 ロイター] メキシコで豚インフルエンザによる最初の犠牲者となった39歳の女性が、亡くなる前の8日間に複数の病院で診察を受けたが、医師が原因を突き止められなかったことが分かった。
南部オアハカで国勢調査員として働いていたこの女性は4日に体調が悪くなり、複数の病院で診察を受けていた。しかし症状が悪化し、12日に病院に救急搬送され、翌日に死亡。専門家が死因を豚インフルエンザによるものと特定できたは、その10日後だった。
メキシコでは豚インフルエンザの感染が原因とみられる死者が159人に増え、世界保健機関(WHO)は豚インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)のリスクが差し迫っているとし、警戒水準を6段階で上から2番目となる「フェーズ5」に引き上げた。
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