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あしなが育英会 不況のあおりで苦境 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:学校の現場レポート
最近は「1万2000円」という額の寄付が多く、すでに100件ほどが寄せられた。定額給付金をそのまま寄付しているとみられるケースだ。小河さんは「ありがたいの一言。みなさんも厳しいはずなのに『自分はまだ恵まれているから』と協力してくださる、温かさを感じます」と話す。
不況が深刻さを増す中、奨学金の申請件数は今後も急増が予測されており、現状維持の資金事情の中、会の運営は自転車操業が続く。それでも、小河さんは、善意の根は決して枯れてはいないと確信している。
「不況や格差社会と呼ばれる現象が、子供たちの将来を決めてしまってはいけない。子供たちは進学し、社会に出て働くことで納税し、善意を社会に還元していく。遺児たちを支えることは、国を支えることにもつながると思うんです」
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25、26両日の募金場所などについての問い合わせは同会((電)078・453・2418)へ。
あしなが育英会
病気や災害、自殺で親を亡くした学生を支援するNPO法人。寄付金のうち9割が個人から寄せられる。高校・高専生には月2万5000〜3万円、大学・短大生には4〜5万円。専門学校生は4万円。これまでに2万6000人が奨学金を得て進学した。また、親の死で傷ついた遺児たちの心のケアにもつとめている。関連ニュース
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