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ラジオ番組などでの問題発言が原因で芸能活動を無期限謹慎するタレント・北野誠(50)が28日、大阪・梅田のウェスティンホテル大阪で謝罪会見を行った。問題発言について「つい行き過ぎてしまった。毒舌タレントと呼ばれ、自分自身にも呪縛(じゅばく)をかけていた。話芸の未熟さが原因」と、涙を見せながら計7度頭を下げ謝罪。活動再開は未定だが、引退は否定。「(今後も)頑張りたい」と締めた。
内容触れず 所属する松竹芸能の安倍彰社長(61)と臨んだ約30分の会見。北野は終始神妙な表情を崩さず「北野誠という人間を再構築したい」と繰り返した。
27日に最後のラジオ番組出演を終え、すべての番組を降板したことで行われた謝罪会見。問題となった具体的な発言については「あらためて発言することによって、むし返すことになり迷惑をかける」と言及せず。ただ、宗教団体、芸能プロダクション関係者への誹謗(ひぼう)中傷には「全くございません」と否定した。謹慎について「一部マスコミの報道では外部団体の要請で処分が決まったとありましたが、私と松竹芸能で話して決めた」と自主的に判断したと強調した。
謹慎期間は無期限で復帰時期は未定だが「不服は一切ない」と言い切った。「反省の日々に入らせていただきます。自分の人生も含め見直したい」と頭を下げた。
こらえていた涙がこぼれたのは中盤、家族について質問が及んだ時。「先月末、処分が決まった時に、嫁にも、息子にも、娘にも、年老いた母にも、僕の招いた結果なんで、しばらく収入は止まるけど辛抱してほしいと伝えた。そのことはつらかった」と声を詰まらせた。
1993年にも朝日放送「誠のサイキック青年団」内での山本リンダへの不適切発言で謝罪会見を行った北野だが「あれから重々注意していたつもりですが、長年続けていると、どこかで慢心、未熟さが出てきてしまった」。なぜ不適切発言を繰り返したのかと聞かれ「毒舌タレントと呼ばれて、心のどこかにそういうキャラを演じなくてはならないと、自分自身に呪縛をつけた。あえて言わなくてもいいのに、俺言っとかなみたいな。そういう私のトーク、話芸の未熟さ」と再び頭を下げた。
復帰は未定だが引退は否定。時期については、まだ全く考えられないとし「(今後も)頑張ります」というのが精いっぱいだった。
北野騒動の経過
▼3月8日 北野がレギュラー出演していた大阪・朝日放送(ABC)ラジオ「誠のサイキック青年団」が、同29日の最終回を前倒しして突然、打ち切られる。
▼同中旬 「誠のサイキック青年団」のリスナーからの投書を受けた日本音楽事業者協会(音事協)が、調査依頼を兼ねた抗議書を松竹芸能とABCに送付。
▼同31日 松竹芸能とABCが音事協を退会。
▼4月13日 松竹芸能が北野への無期限謹慎処分と、関係の役員と社員への懲戒処分を発表。
▼同27日 名古屋・CBCラジオ「ごごイチ」の出演を最後に、北野がすべての番組から降板。
▼28日 北野が大阪で会見し、涙の謝罪。無期限謹慎に入る。
(2009年4月29日11時20分 スポーツ報知)