新型インフルエンザ関連のニュースからです。全国の交通機関などで、水際対策が強化される中、宮崎空港には、29日、新型インフルエンザの発生が疑われる韓国などから、国際定期便が到着し、乗客の体温測定などが行われました。新型インフルエンザの発生を受けて、宮崎空港の検疫所には、乗客の体温を測定するサーモグラフィーが設置されました。宮崎空港には、29日午前、世界保健機関が、警戒レベルを引き上げて以降、初めてとなる国際便2便が到着。台湾と韓国からの乗客、あわせて72人に対し、検疫官が、サーモグラフィーを使って体温測定を行いました。(新型インフル発生の疑いがある韓国からの乗客は)「テレビなんか全然分からなかったから、そんなのがあるというのも分かりませんでした。やっぱり、はやってくるとこわいですよね」検疫所では、体温が37度5分以上の人や、感染者の発生しているメキシコ、アメリカ、カナダに10日前まで滞在していた人などの健康状態をチェックします。29日の乗客の中には、6日前まで、カナダに滞在していたカナダ人の男性がいましたが、健康状態に異常はなかったということです。(福岡検疫所宮崎空港出張所・高橋義久検疫業務係長)「宮崎に絶対入れないということを念頭において、関係省庁、関係機関含めて、宮崎県民も含めて、精一杯頑張って水際対策を実施していこうと思っています」また、宮崎から出発する乗客からは、不安の声も聞かれました。(韓国へ向かう乗客は)「インチョン(韓国)経由でアメリカのロサンゼルスまで(行きます)。薬もたくさん持って行きますけど、いろいろ気がつく範囲で」一方、新型インフルエンザに備えて、県内の各保健所に設置されている発熱相談センターでは、職員が、休日返上で対応にあたりました。県によりますと、センターには、28日までに、合わせて35件の相談が寄せられていて、29日も、緊急時の対応などについて、相談が相次いでいました。
ゴールデンウィークにあわせて、初の一般公開です。5月21日から始まる裁判員制度を前に、宮崎地方裁判所では、29日から、裁判員裁判で使われる施設を公開しています。施設の一般公開は、宮崎地方裁判所が、スタートまで1か月を切った裁判員制度について、理解を深めてもらおうと、今回初めて行っているものです。29日は、裁判員を選任するときに使用する「質問手続室」や、裁判員と裁判官が話し合う「評議室」などが公開されていて、訪れた人が、興味深そうに見学していました。裁判員制度には、一般の国民が参加するだけに、訪れた市民は、「どのようなケースのときに辞退が認められるのか」、また、「裁判にはどれくらいの時間がかかるのか」など、職員に熱心に質問していました。(参加者は)「(裁判員制度が)始まるので興味があった。(裁判員制度は)難しいんじゃないかと思った」「自分として選ばれたときに、果たしてできるのかという不安はありましたけど、選ばれたら参加して、一生懸命してもいいかなと思った」宮崎地裁の一般公開は、5月1日まで行われています。
三股町では、29日、「ジャンカン馬踊り」の奉納で知られる、「早馬まつり」が開かれました。家畜の神様「馬頭観音」を祀る、「早馬神社」の春の大祭。境内では、「俵踊り」などの郷土芸能が奉納された後、「ジャンカン馬踊り」が、披露されました。訪れた人たちは、軽快なステップを見せる馬に感心しながら、その踊りに見入っていました。
JR日向市駅の西口に、「駅前交流広場」が完成しました。この広場は、日向市が、約1億円をかけて整備したもので、広さは3400平方メートル。噴水や水路、それに、耳川流域のスギで作ったベンチも設けられています。29日は、オープンを記念してイベントが開かれ、さっそく、大勢の市民が、完成したばかりの広場で、楽しいひとときを過ごしていました。日向市では、「市民が集い、ふれあう、憩いの場になってほしい」としています。
宮崎市では、県内各地の特産品を集めた「MRT味のカーニバル」が、始まりました。今年から、ゴールデンウィーク期間中の開催となった、味のカーニバル。会場では、県内17市町村から参加した40の業者が、地鶏や新茶など、自慢の品を販売していて、大勢の人でにぎわっています。また、ソフトクリームやプリンなど、県内産の人気のスイーツも、数多くそろっていて、人気を集めていました。「味のカーニバル」は、MRTミック、ダイヤモンドホールで、来月2日まで開かれています。
日南市の飫肥では、地元の名物を割安で食べ歩くことができる催しが、29日からスタートしました。飫肥城下町保存会が中心となって、企画したこの食べ歩き。観光客は、まず、600円分の商品券が付いた、散策マップなどを購入します。そして、商店街で、久々に復活したロール菓子「寿太郎巻」や、厚焼き玉子などを買い求め、飫肥ならではの味を楽しんでいました。(観光客は)「おいしいです。おなかいっぱい食べます」このほか、飫肥城周辺では、人力車の無料サービスも行われ、観光客らが、城下町の風情を満喫していました。
長年にわたって、国や社会のために功労のあった人に贈られる春の叙勲に、県内から30人が選ばれました。受章者は次の方々です。旭日重光章には、私学振興に功労のあった元学習院院長、島津久厚さん90歳が選ばれました。また、旭日小綬章には、地方自治に功労のあった元えびの市議会議員の有馬正雪さん78歳、同じく、地方自治に功労のあった元串間市議会議員の末海重俊さん76歳、それに、産業振興に功労のあった串間市商工会議所会頭の井手徳幸さん81歳の3人が選ばれました。このほか、旭日双光章と、旭日単光章は、あわせて7人が受章しました。つづいて、瑞宝小綬章には、保健衛生に功労のあった元病院院長の植松正雄さん77歳、それに教育に功労のあった元公立高校校長の中田忠さん71歳、同じく矢野次郎さん71歳が選ばれました。このほか、瑞宝双光章は11人、瑞宝単光章は5人が受章しています。
花と緑を育てようと、宮崎市のイオンモール宮崎では、29日育樹祭が行われました。これは、イオングループの環境美化活動の一環として、毎年この時期に行われているもので、一般市民や従業員など、約1、100人が参加しました。29日は、開会式に続いて、記念植樹が行われ、みやざき花の女王の櫛間千恵子さんをはじめ、イオンモール宮崎の安田英成マネージャーらが、ハナミズキやツツジなどの苗木30本を、丁寧に植えつけました。また、参加者は、駐車場周辺を掃除したり、植え込みの雑草を抜いたりして、心地よい汗を流していました。イオンモール宮崎では、「こうした活動を通じ、地域の人たちと連携しながら、環境に対する意識を高めていきたい。」と話しています。
28日、野尻町の町道で、お年寄りの男性の運転する原付バイクが、道路標識に衝突し、意識不明の重体となっていましたが、28日夜遅く死亡しました。事故があったのは、野尻町三ケ野山の町道で、28日午前10時45分ごろ、原付バイクを運転していた野尻町東麓の無職、山下義秋さん81歳が道路わきの標識に衝突し、転倒しました。この事故で、山下さんは頭などを強く打ち、意識不明の重体となっていましたが、約12時間後に死亡しました。現場は、見通しのよい直線道路で、警察で事故の原因などをくわしく調べています。今年、県内の交通事故による死者は、これで24人となり、去年の同じ時期に比べ10人多くなっています。
29日朝の宮崎県地方は、大陸から寒気が流れ込んだ影響などで、最低気温が各地で3月並みと、冷え込みました。29日朝の宮崎県地方は、放射冷却現象と、大陸からの寒気の流れ込みの影響で、各地の最低気温が、高千穂で1度6分、五ヶ瀬町鞍岡で1度8分となるなど、各地で平年を5度前後下回り、3月並みの寒さとなりました。ただ、県内では、日中は、各地とも、ほぼ平年並みの22度前後まで気温が上がる見込みで、ここ数日続いていた朝晩の冷え込みも、30日からは徐々に緩んでくるものとみられています。
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