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携帯リサイクル低迷 レアメタル回収に難題
このニュースのトピックス:情報通信業界
電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は24日、携帯電話・PHS端末の回収事業で、平成19年度の回収台数が過去最低の644万台だったと発表した。
部品に金や銀、アルミニウムなどの希少金属(レアメタル)が豊富に含まれる携帯端末の回収は、これらの資源を輸入する日本にとって貴重な「都市鉱山」になると注目されている。ただ、個人情報流出への懸念や高機能端末への愛着から端末を破棄するユーザーは少なく、回収活動の認知度向上などに向けた一層の取り組みが求められそうだ。
両団体や携帯会社は現在、販売店約1万400店で携帯を回収。端末から得た金や銀、銅、アルミニウムなどの希少金属を素材に戻し再利用しているほか、プラスチックやガラスも日用品などに利用している。
調査によると、19年度の回収台数は、ピークの12年度の1361万台の半分以下。電池や充電器の回収台数は増加している。
携帯に保存した写真やメールを思い出として残したり、電話帳代わりに端末を利用するユーザーが多いことが主な理由。個人情報流出を懸念する声も強いという。ゲームや音楽などが著作権保護のため新端末に移行できない問題もある。
活動に協力する東京都などでは「端末提供者への謝礼支払いを事業者に促したい」とするなど、リサイクルの活性化を求める声は高まっている。
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