石井一「育ててくれた」恩師・野村監督に捧げる１勝…西武

　◆西武７―２ソフトバンク（２９日・西武ドーム）　石井一が、今季４試合目の登板で初勝利。６回０／３を２安打１失点。２２日のオリックス戦で初回ＫＯされた悪夢を払しょくした。「この前いい投球ができなかったんで初回から気合を入れました」と気迫の勝利を強調した。

　日米通算１４９勝（日本１１０勝、メジャー３９勝）。その裏にはいつも、楽天・野村監督の存在があった。ヤクルトに入団した１９９２年、新人ながらノムさんに１軍に抜てきされた。ともに過ごした７年間で４８勝（２５敗）をマーク。この日も「体の一部として覚えている」という「初球、ストライクをしっかり入れろ」という教えを実践し、早めに追い込んで７三振を奪った。「当時から四球が多かったが、我慢して使ってくれた。育ててくれたのは間違いなく野村監督」と感謝した。

　その恩師が通算１５００勝を達成。３５歳左腕は「僕もちょっとは貢献できたんじゃないですかね」と笑った。次回は中５日で５月５日の楽天戦（西武Ｄ）に先発する予定。「（野村監督の）負け数を増やせるように頑張ります」と、“恩返し”を誓った。