2009/04/29 23:26
テュラム:「ユーヴェは無観客を受け入れるべき」
「人種差別はなくならない」
-元ファンたちがバロテッリに差別的なコールをしましたが、驚かれたのでは?
「いや。社会には人種差別が存在しているし、バロテッリはイタリア人たちにとってニュースだったはずだ」
-それはどういう意味ですか?
「彼はイタリア人であり黒人だ。私がイタリアでプレーしていたときには、監督や選手の多くがフランス代表は黒人のためのチームではないと言っていたよ」
-イタリアはより人種差別的だと?
「我々の社会に差別は根付いていて、それは国によって異なるだろう。フランスは改善されたが、それはまだあるからね。我々の代表に黒人選手が多いのは、植民地を広げたせいでもあるんだ」
-どのような対策が必要でしょうか?
「イタリア人も有色人種になりえるということを教えるべきだろう。アフリカ人の肌だけが黒いのではない。フランス人もアメリカ人も、デンマーク人でもそういう人はいる。教育の問題だと思うよ」
-インテルのモラッティ会長は、チームを引き上げさせようとしていました。
「賢明な決断になっていただろうね。それが、トリノではなければよかったのに」
-UEFAは人種差別が起きた場合の試合中断を提案しています。
「それで反省してくれればいいんだけどね。ようするに、スタジアムそういったことが起こらないようメッセージが込められているよ」
-1試合の無観客処分を言い渡されたユヴェントスは異議申し立てをしましたが…
「私ならしないだろう。クラブがスタジアムの観衆の口を押さえることはできないが、異議申し立てが却下されてよかった。ファンと同調しないためには、処分を受け入れる必要があったんだよ」
-ユーヴェ首脳陣にはがっかりさせられましたか?
「勝つために観衆の前で試合をしたい気持ちは理解する。でも、ファンならスタジアムにいなくても応援できるはずだ」
ソース:『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙