その一、「手入れ」 |
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「庭造り」に通じる基本を学ぶ
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道具の準備と片付け 100を越える種類の道具の名前と用途を少しずつ覚えていきます。
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草引き、掃除
すべてひとつ残らず取り除く、庭師の基本といわれる仕事です。どんなに綺麗な庭でもこれができなきゃ台無しです。
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その二、「刈り込み」 |
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大きなハサミで行う繊細な仕事
両手ばさみで、生垣などの大きさと形を整えます。四角や丸型に切るだけで簡単と思いきや、相手は自然、はさみは平ら。微妙な凹みができてしまったりと、一筋縄ではいかない仕事です。腕を一定にして、重くて長いはさみを持っていると腕がプルプル…。
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その三、「剪定」 |
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自然がわからなければできない技
のこぎりやはさみを使って立木の枝葉を落とします。目的は“木の姿を整える!”…だけに留まりません。
下の苔への日当たりを考えて枝を切ったり、風通しを考えたり、花が咲くように傷を入れてみたり、などさまざま。それも今だけでなく、季節の変化、さらには数年先の成長まで見据えてはさみを入れていくのです。自然を理解して初めてなしうる奥深い仕事です。
…任される時期は造園会社によってちがいます。遅い会社は2年目や3年目から。
…簡単な種類の樹木や見えにくい位置にある木から、徐々に難しい重 要な木へ移っていきます。
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その四、「庭造り」で仕事を一部任される! |
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親方への大きなステップ!
会社によって任される仕事はさまざまですが、ここまでくれば庭造りにだいぶ近づいた証です。
仕事はさまざまです。たとえば、庭造りにかかわる見積もり書の作成や計算。また現場では、植物を植えたり、石を据えたりするときにそのバランスや、歩きやすさ、緑の見せ方などを考えたり。
施主との交渉や、全体のバランスを見る目、リーダーシップなどが必要になってきます。
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その五、最終地点は「庭造り」! |
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最後に待つのは「庭造り」です。基本的には“親方”と呼ばれる人のみができる仕事です。
家の持ち主の意見を聞きながら、自分の持てる力を発揮して石や木を動かし、水を流し、ダイナミックな世界を作り出していきます。季節や時間によって姿を変えていく“庭”は総合芸術とも呼ばれます。
そのため親方には、見積り計算、図面作成、従う庭師たちの人員役割分担、など、ありとあらゆるトータルな能力が求められます。
しかし、親方はいわば“会社の社長”です。だれもが親方になれるわけではありません。「庭造り」を一生行わない職人もたくさんいます。造園会社をわたり歩きながら、手入れの仕事を続けていくのもまたひとつです。腕の良い庭師はどこでも必要とされ、またそれに見合った報酬があるのです。
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