豚インフル、欧州での死者発生を予想=欧州委幹部

2009年 04月 30日 07:43 JST
 

 [ブリュッセル 29日 ロイター] 欧州委員会の幹部は29日、世界的な豚インフルエンザの感染拡大について、万全の対策を講じているが、欧州でも死者が出ることが予想されるとの認識を示した。

 欧州委員会の厚生・消費者政策担当幹部、ロバート・マデリン氏は、ロイターに「死者が出るだろう。死者が出るかどうかではなく、何人の死者が出るかが問題だ。数百人になるのか、数千人になるのか、数万人になるのか」と発言。

 「パンデミック(世界的大流行)の規模は分からない。欧州は万全の対策を講じている」と述べた。

 同氏は、30日開催のEU厚生相会合について、メキシコや米国への渡航禁止は勧告せず、旅行者に慎重な行動を求めることになるとの見方を示した。

 欧州ではワクチンを100日以内に用意できるとの見通しも示した。

 
写真
米国拡大なら景気回復に遅れ

経済への影響を見極める上で、豚インフルエンザ感染が米国で広がるかが最大の焦点に。  記事の全文 | スライドショー 

 
Photo

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ
写真

米国で感染者が3ケタに増加した場合には、米経済が停滞し、世界経済に影響が広がりかねない。  ブログ