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あしなが学生募金:自殺・病気・災害遺児に奨学金支援を ボランティアら訴え /鳥取

 ◇「ご協力お願いします」--ジャスコ鳥取店

 病気や交通事故などで親を亡くした遺児たちへの奨学金支援を訴える「あしなが学生募金」が25日、鳥取市天神町のジャスコ鳥取店であり、学生ボランティアら4人が「ご協力をお願いします」と募金箱を手に呼び掛けた。資金が不足する一方で、県内のあしなが育英会の奨学金制度を利用している学生は3月末現在13人で全国最少。募金活動は26日も午前10時から午後6時まで同店である。【遠藤浩二】

 08年度に県内の奨学生13人へ貸与した額は計約494万円だった。しかし、継続的に資金を援助してもらっている「あしながおじさん」からは約349万円、街頭募金で集まったのは約70万円で、不足分の約75万円は卒業生の返還金で補っているという。

 一方、県内のあしなが育英会の奨学生は3月末現在、高校生9人と大学生4人。中国地区の他県と比べても、広島177人▽岡山100人▽山口66人▽島根33人--と人口差はあるとはいえ、著しく少ない。鳥取で制度利用者が少ない現状について、あしなが育英会の工藤長彦奨学課長(55)は「日本海側の県は総じて利用者が少ない。学校現場が遺児家庭に立ち入らない傾向が強いことも考えられる」と指摘する。

 あしなが学生募金事務局県代表で鳥取大農学部3年の大町真以さん(21)は、父正裕さん(64)が50歳の時に脳こうそくで倒れた。正裕さんは右手と右足がまひして働けなくなり、大町さんは高校の時から奨学金を受けている。大町さんは「私は大学に通えたが、入学金を払えずに、大学に受かっても就職しなければならないケースもある。県内でも困っている遺児がいるので、ご協力をお願いします」と話している。

毎日新聞 2009年4月26日 地方版

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