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携帯電話:親は学校への持ち込み禁止に賛成 でも「それでは解決しない」も8割

 「学校への携帯電話の持ち込み禁止」に6割の親が賛成する一方、持ち込み禁止で子どものネット利用にかかわる問題が解決すると思っているのは2割にとどまる--。こうした傾向が、ウェブ上の調査で浮かび上がった。フィルタリングやURLデータベース化事業をしているネットスター社(東京都渋谷区)が実施したもので、フィルタリングの利用は2割と伸び悩んでいた。

 調査は3月27、28日の2日間、小中高校生の子どもを持つ親約2000人にウェブアンケート方式で聞いた。回答者は小学校1~3年、4~6年、中学生、高校生の子どもを持つ親が、それぞれ25%。年代は30代が34%、40代が58%。

 8割の親は子どもが一人で自由にネットを利用することに不安を感じていた。利用時には「買い物はしない」「保護者に相談する」といった約束をしているが、「買い物はしない」と約束しているのが、パソコンから使う場合46%に対し、携帯電話からは30%、「保護者に相談する」も、パソコン46%、携帯電話32%など、すべての項目で携帯電話について約束している割合が低い。

 自治体などが「学校への携帯電話の持ち込み禁止」を決めたことについては「賛成」が62%。賛成の理由は「学校で携帯電話は不要」が9割だった。しかし、全体の8割の親は、携帯電話を持ち込まないことで子どものネット利用にかかわる問題が解決すると思っていないことが分かった。また9割は、ネットの利用法や危険性は保護者が教えるべきだと考えていた。

 フィルタリングサービスを利用しているのは、パソコン、携帯電話とも2割にとどまり、利用は伸びていない。フィルタリングをしない理由は、「不適切なサイトにはアクセスしない」がパソコン、携帯電話とも4割で最多。「自身の経験から必要ないと判断」も同2割だった。

 一方、子どもにネット(携帯電話からも含む)を使わせ始めた時期は、自分の子どもの年齢が低いほど早い。小学校入学前の子どもにネットを使わせているのは「小1~小3」の子を持つ親で3割いるが、「小4~小6」の親では1割にとどまり、中高生の親ではさらに少ない。中学生の親は、半数が「小4~小6」で、高校生の親は4割が「中学生」から子どもにネットを使わせていた。

 また、半数の親は、子どもが自分の携帯電話を持つ時期は「高校生から」が適切だと考えているが、実際には、中高生の親は半数以上が中学生までに携帯電話を持たせていた。子どもに携帯電話を持たせるきっかけは、「緊急時の連絡用」が44%で最多。「友だちの所持率が高い」(20%)、「子どもが欲しがった」(18%)といった理由もあった。【岡礼子】

「ネットの利用法や危険性は保護者が教えるべき」が9割(ネットスター社「家庭でのインターネット利用実態調査」)
「ネットの利用法や危険性は保護者が教えるべき」が9割(ネットスター社「家庭でのインターネット利用実態調査」)

2009年4月28日

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