自殺学生の両親が明大元応援団長を提訴

　明治大応援団に所属していた男子学生（当時２１）が２００７年に自殺した問題で、水戸市に住む両親が「原因は暴力」として、当時団長だった男性に約９９００万円の損害賠償を求める訴えを水戸地裁に起こしたことが２４日、分かった。

　４月に第１回口頭弁論が開かれ、両親は「退部を申し入れようとしたが、男性が自分の腕にたばこの火を押しつけ『おまえがやめないというまで続ける』という趣旨のことを言ったため、心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）に陥り自殺に至った」と主張。

　男性は答弁書で「自殺の主因は上級生による常識を逸脱したいじめ。放置した大学側に責任がある」と請求棄却を求めた。

　訴状によると、学生は先輩に下腹部の露出を指示されビデオで撮影されるなどして、０７年７月に自殺したとしている。（共同）

　［2009年4月24日22時31分］