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’09名古屋市長選:正式出馬表明の河村氏、「庶民革命」減税訴え

 ようやく名古屋市長選への民主党推薦を得た同党の河村たかし衆院議員(60)は25日、名古屋市中村区のホテルで出馬表明の記者会見に臨んだ。いつもの名古屋弁で持論の住民税減税や地域自治への情熱を語り「楽市楽座で庶民にも商売できるようにした織田信長のような『庶民革命』をやりたい」と一気にまくしたてた。

 「世の中の人は税金を払うのにどえらい苦労をしている。税金で食っている人が極楽というのは正さにゃいかん」「議員とか役人とかはパブリックサーバント、公僕だ。そういう政治の原点を訴えたい」

 会見で河村氏が語ったのは、地方政治の抜本変革。新秩序を築いた織田信長を引き合いに「庶民革命だ」と繰り返し「減税しない限り税金の無駄遣いはなくならない」と10%の市民税減税を訴えた。さらに地域で地域のことを決める「ボランティア委員会」設置にも言及、名古屋城本丸御殿復元など松原武久市長の「4大プロジェクト」は再検討したいとの立場を示した。

 ただ気炎を上げる一方で、会見に同席予定だった民主党市議団の幹部は姿を見せないまま。「出席すると答えづらい場面もあるかもしれないから」と杉岡和明・民主党愛知県連幹事長は記者団に言葉を濁したが、河村氏と市議団の間になお深い溝があることも印象づけた。【丸山進】

毎日新聞 2009年3月26日 中部朝刊

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