民主党の鳩山由紀夫幹事長は6日の記者会見で、名古屋市長選(4月12日告示)の候補者推薦問題について「結論を急ぐことは、逆に危ない橋を渡ることになる。時間がかかってもしっかりと落着させることが大事だ」と述べた。10日の党常任幹事会で決定するとの見方もあったが、先送りする考えを示した。
民主党の愛知県連は1月26日、元愛知県弁護士会副会長の伊藤●彦(くにひこ)弁護士(55)の推薦を決定。しかし、同党の河村たかし衆院議員(60)=愛知1区=も出馬を表明、党本部は混乱を避けるため同27日の常任幹事会での推薦決定を見送っていた。
さらに判断を先送りする理由について、鳩山氏は「プレッシャーをかけ過ぎると、まとまるものもまとまらなくなる」と説明した。ただ、選挙が迫っているため「(10日の)次の幹事会までに結論が得られるような状況にしていこうと考えている」と述べた。
名古屋市長選の推薦問題は、河村氏が同党の次期衆院選候補として公認されていることもあり、衆院選にも影響を及ぼす。鳩山氏は「(市長選で民主党が)複数で相まみえるのは最悪。そうならないような環境を作っていかなければならない」と強調した。【影山哲也】
●は「邦」の変字
毎日新聞 2009年2月7日 2時02分