民主党は２４日午前、常任幹事会を開き、４月２６日投票の名古屋市長選で、同党の河村たかし衆院議員（６０）＝愛知１区＝を推薦することを全会一致で決定した。推薦を受け、迷走を続けていた同党の推薦問題は決着し、名古屋市長選の対決構図が正式に確定した。

　民主党の小沢一郎代表は河村氏に対し、推薦の条件として、党名古屋市議団との政策協議を行うことを求めていた。河村氏は２０日、市議団総会に自身のマニフェストを提示し、市議団側が大筋で了承したことから、推薦が決まった。今後、さらに両者の間で政策の詳細を詰める方針だ。

　河村氏は常任幹事会の冒頭、「何とか当選して（党に）ご恩返ししたい。庶民の政党・民主党の応援団になれればと思っています。しっかりやります」とあいさつした。同氏は毎日新聞に対し推薦について「本当にありがたい話で、庶民革命を実現させたい」と意欲を述べた。

　名古屋市長選を巡っては、自民党愛知県連が支持する前中京大教授の細川昌彦氏（５４）と、共産党系市民団体が推薦する県商工団体連合会会長の太田義郎氏（６５）の２人も出馬し、激戦が展開されそうだ。【月足寛樹】