大阪市西淀川区の市立佃西小4年、松本聖香(せいか)さん(9)が遺体で見つかった死体遺棄事件で、母親の美奈容疑者(34)らが府警に捜索願を出した後、親しい知人らに電話やメールで捜索への協力を依頼していたことが関係者の話で分かった。府警西淀川署捜査本部は、美奈容疑者が事件の隠ぺい工作を入念にしようと図ったとみている。
美奈容疑者と内縁の夫、小林康浩容疑者(38)の知人女性(30)によると、捜索願提出翌々日の9日、携帯電話に美奈容疑者から「聖香がいなくなった。どこかで見つけたらつかまえておいて」とのメールが届いた。11日には涙声で捜索の手助けを求める電話があり「大変なことになった」と感じたという。
聖香さんの同級生の男児宅には7日夜、美奈容疑者から「行方不明になった」と電話があった。男児の母親は美奈容疑者と面識がなかった。母親は「今となっては行方不明を装うための電話だったと思う」と話した。
毎日新聞 2009年4月25日 15時00分(最終更新 4月25日 15時00分)